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エッセー「"大魔王シャザーン "の想い出」

 1968年(昭和43年)に当時10チャンネルだったNET(現在のテレビ朝日)で毎週金曜日(後に確か月曜日に変更された)に放送されていたアメリカアニメ「大魔王シャザーン」。

 チャックとナンシー(男女の双子)が洞窟で見つけた指輪の力で1000年前のアラビアへとタイムスリップしてしまう。元の世界に戻るには指輪の持ち主を探さなければならないため、二人は空飛ぶラクダ "ブービ "とともに冒険の旅へと出かける、というのがストーリーの概略。

 二人はピンチになるとお互いはめている一対の指輪を合わせて「出てこいシャザーン!」と叫ぶ。すると「ハイハイサ~御主人様~」というまるで築地のお兄ちゃんのような威勢のよい掛け声ととも大魔王シャザーンが登場する。

 これほど強力な助っ人がいない。まるでドラえもんみたいに何でもやってくれる。

 シャザーンは魔法を使うときに「パパラパー」と叫ぶが、これが当時の小学校で大流行した。

 授業中も放課後も「パパラパー」の掛け声が聞えたものだ。

 余談だが、大魔王シャザーンの吹き替えは、ルパン3世の次元大介の声でお馴染みの小林清志が担当している。低く渋い声はいかにも大魔王にピッタリである。


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