カーコラム「追想 数々のスピード記録を塗り替えたVW初のスーパーカー " W12 "」

フォルクスワーゲン・W12は、フォルクスワーゲンが1997年から2001年にかけて発表したコンセプトカーである。

 ジョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザインが手掛けた流麗なボディは、レーシングカーなフォルムと大型のガルウイングドアが大きな特徴である。

 W12 シンクロは、1997年の東京モーターショーで発表されたプロトタイプで、5600ccのW型12エンジンにフォルクスワーゲン御自慢の4WDシステムである"シンクロ"を組み合わせたモデルである。

 1998年のジュネーブショーには、同じく5600ccのW12型エンジンを搭載し、駆動方式を後輪駆動としたW12 ロードスターが発表された。

 そして2001年の東京モーターショー直前、排気量を5998ccまで拡大したW12型D1ユニットを搭載したスーパーカーコンセプトW12 ナルドが、南イタリアのナルド高速耐久テストコースにおいて数々の世界記録を樹立するという快挙を成し遂げた。

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