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カーコラム「スペシャリティカーのパイオニア"TOYOTA CELICA & CELICA XX"」

 1970年代初頭、「未来の国からやってきたセリカ」というキャッチフレーズで日本中のクルマ好き男子のハートをときめかせた日本初のスペシャリティカー、それがトヨタ・セリカである。

 パツキンのお姉さんが「こんなクルマに乗る男って、食べてしまいたい」なんて過激なこと言っちゃったりなんかするほどカッチョいいクルマであった。

 デビュー当初のボディタイプは2ドアハードトップクーペ(通称ダルマセリカ)のみで、後に"LB"の愛称で呼ばれる3ドアリフトバックは1973年に登場する。

  パワーユニットは1600ccのT型エンジンと2リッターの18RG型エンジンが搭載され、最上級モデルにはそれぞれ三国ソレックス製キャブレーターを2連装する2T-G型DOHCエンジンと18RG型DOHCエンジンが搭載された。

 A40・50型初代セリカXXは、巨大マーケットであるアメリカで圧倒的人気を誇っていた日産のフェアレディZに対抗すべく登場したモデルで、4気筒エンジンを搭載するセリカのノーズを延長し、M型6気筒エンジンを搭載、通常のセリカよりもよりゴージャスでラグジュアリーなモデルと位置付けられた。

 しかし、同じくラグジュアリーを標榜するソアラの誕生により2代目となるA60型からは一気にスポーティー路線へと方向転換した。

 ボディフォルムも初代の滑らかな曲線から直線を主体としたシャープな造形に変更され、リトラクタブルヘッドライトが採用された。

 さらに、そのCMにはロータスの創始者でありF1界の重鎮コーリン・チャップマン(当時、トヨタはロータス社と技術提携を結んでいた)を起用。なんと ”Congratulations TOYOTA ”とまで言わせている!

 しかもサーキットをドリドリの攻めまくり。当時このCMには興奮した。D1の遥か以前、あの大トヨタがかくも過激なCMを作っていたのだ。



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