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アト ランダム私小説「東京S.W.A.T」

 SIG SAUER P229のダブルカーラムマガジンに9mmパラベラム弾を装填する橘の横で、友里子はひたすら眠り続けた。

 早くに父親を亡くした友里子にとって、いつしか橘の存在は父親に近しいものとなっていた。

 この人は何があっても自分を護ってくれる。その全幅の信頼が友里子を心地よい眠りへと誘っていた。


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