エッセー「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」

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 「遠くにある古ぼけた食堂で、俺たちは一日三度、豚と豆だけ食う。ビーフステーキなんて絶対出ない。畜生、砂糖ときたら紅茶に入れる分しかない。だから、おれたちゃ少しずつ消えていくんだ。老兵は死なず、ただ消え去るのみ。二等兵様は毎日ビールが飲める、伍長様は自分の記章が大好きだ。軍曹様は訓練が大好きだ、きっと奴らはいつまでもそうなんだろう。だから俺たちはいつも訓練、訓練。消え去ってしまうまで。」

 敬愛してやまないダグラス・マッカーサー元帥が、1951年4月19日、ワシントンD.C.の上下院の合同会議に出席した際に行った退任演説で述べ有名なフレーズ「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」は、元帥がウェストポイント陸軍士官学校に自身が在籍中に、兵士の間で流行していた上記の風刺歌のフレーズを引用したものである。

 日本占領当時、マッカーサー元帥はフリーメイソンのフィリピン・グランドロッジ(Manila Lodge No.1)に所属しており、32 位階の地位にあった。

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