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カーコラム 「かつてラリーキラーの異名で呼ばれた異端の大衆車 ”日産710型バイオレット"の想い出」
日産自動車の初代(710型)バイオレットは今でも好きなクルマの一台である。
特に小型車らしからぬ有機的なボディフォルム2ドアハードトップは大好きだ。
その昔、友人の1600SSS-Eを運転したことがあるが、軽快なハンドリングとトルクフルで粘り強いエンジンに感銘を受けた。余談だが、1600SSS-EからL16型エンジンは、それまでのキャブ仕様からから電子式燃料噴射(EGI)に変更された。
サスペンションはフロントがマクファーソン・ストラット、リヤがリーフ・リジッドと当時としては平凡なレイアウトだが、スポーツモデルのSSSのリヤサスペンションだけは510ブルーバード譲りのセミ・トレーリング式が採用し、四輪独立懸架となっている。
バイオレットの2ドアハードトップは、この頃の日産車にありがちな(チェリーX-1Rもそう)奇抜なデザインが災いし、ファーストバックのボディの後方視界は異様に悪かった。バックが超怖かった。サイドも見えにくく、左折の際などかなり気を使った憶えがある。
かつてサファリラリーを初めとする国際ラリーの檜舞台で活躍した名車510型ブルーバードの正統な後継者である710型バイオレットもまたラリーフィールドで大活躍した。
1977年の第12回サザンクロスラリーではエースドライバーのラウノ・アルトーネンが総合優勝、以下3位までを独占し完全制覇を果たした。
オーストラリアのサザンクロスやサファリなどハードでタフなラリーで強さを発揮したバイオレットは、世界のラリー関係者からは "ラリーキラー" の異名で呼ばれた。
こういう魅力的な小型車、また作ってくれないかな~・・・。お願いしますよ日産さん!
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