マガジンのカバー画像

Essay

321
鳴海邦彦が思いつくままに、そして気ままに綴るフリーエッセー。
運営しているクリエイター

2021年10月の記事一覧

エッセー「クルマはガソリンで動くのです。」

 クルマはガソリンで動くのです。  ハイブリッドもEVも結構だが、ガソリンの爆発と走りの情熱がなくなったら、後は棺桶に入るだけ。  良い混合、良い圧縮、良い爆発、良い排気。これがエンジンの大原則。  燃費を良くするのは簡単、車重を軽くすること。  AE86はぎんぎんエンジン回しても、街中で10キロ割ったことはない。  目先の技術革新より、まずは肥満化し巨大化したクルマのサイズを落とすこと。  クルマメーカーは昭和のクルマ作りに立ち返る時。  流行りごとのエコブー

エッセー「人間、何歳になってもドリフト三昧」

 軽量ボディにハイパワーエンジン載せ、機械式LSDを組み込んだ後輪駆動車があれば、老いも若きも血沸き肉踊る " 天下御免のドリフト三昧 "。  80歳のお婆ちゃんがホンダS2000でドーナツターンを楽しんでいる姿を見ると、これぞ人間の本懐と感じ入る。  人間いくつになってもSpeed Mind!

エッセー「量子力学的宝くじ考察論」

 宝くじの当選確率は、量子力学の基本的な考え方である「重ねあわせの原理」により支配されている。  「重ねあわせの原理」を最もわかりやすく解説したものがいわゆる「シュレジンガーの猫」である。  「シュレーディンガーの猫」とは、重ねわせの原理でいうところの「ミクロな粒子はx1という地点に存在しながらx2という地点にも同時に存在している状態を持つ」を猫の生死によって観測する思考実験のことである。  「シュレーディンガーの猫」にあてはめれば、宝くじは購入した段階でその当選確率は

エッセー「80年代 大井町 カフェバー"リンガリンゴ"の想い出」

 時は1980年代。イタリアントマト(通称イタトマ)に端を発するカフェバーブームは、我が故郷、京浜東北線・大井町にも押し寄せていた。  東急大井町線の改札口がある西口を出て左に進む事約100m、古い飲食店が立ち並ぶ商店街の中に、その小洒落た店はあった。  その名は「リンガリンゴ」。"イタトマシンドローム " というかイタトマイズムというか、店内は当時の典型的なカフェバー。ブルーカラーの町として日本の経済成長を支えた京浜工業地帯の域内にあって、青山、表参道の気分が味わえる貴

エッセー「この世の経済原理」

「経済のためには災害が必要である」 シカゴ学派  シカゴ学派とは、ミクロ経済学的な手法を市場経済に限定されない様々な社会現象の分析へ適用することを試みた経済学の学派である。1920年代にシカゴ大学経済学部を中心に形成され、1960年代前後からこの名で呼ばれるようになった。  シカゴ学派は現在世界を席巻しているグローバリズムや新自由主義といったプラグマティックなムーブメントの源泉であり、NWO(世界新秩序)の根本原理である。  ビジネス的観点から見れば"スクラップ・アンド・