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現役ナースは今日もゆく〜「華麗なる転身」となるはずだった話〜その参

これは以前「憧れの会社員」として働いていた時の話です。
前回のお話はこちら。

この記事を書いている人:本職は看護師。副業を”看護師夜勤バイト”から”ライター””プログラマー”にチェンジしたく「プログラミング」「ライティング」を学び始める。やがてはフリーランスで生きたい。

看護師とパソコン

一時期、訳あって臨床研究支援の会社で働いていたことがあります。

最近「リモートワーク、いいな」などと無礼な考えが頭を過ることがありました。

なので、当時のことを振り返り、戒めの意味を持ってここに記しておこうと思います。

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♪Googleチャットでストレス解消♪

研修が進み、他営業所のナースとも交流することが増えると、業務上のやりとりも必要になります。

そして、それらのほとんどは”チャット”でした。

チャットとは、インターネットを介してリアルタイムに会話をする仕組みのことである。

IT用語集にはこのように書かれています。

全くの”初体験”でしたが、使ううちに

”便利で”
”簡単に”
”なんでも話せる”
”秘密で話せる”

魔法のツールのように感じ、”リアルタイムの会話”を楽しむようになりました。

「業務上の相談」
「基本的すぎて誰にも聞けないこと」

など仕事上のやりとりから、次第に

「研修のつまらなさ」
「業務上の不満」
「勤務していた病院の話」

等々、仕事に関係のない話まで”赤裸々に”話すようになりました。

それこそ誰にも見せられないような内容を”秘密で”やりとりしていたのです。

しかし私たちは、”メール作成研修”を設けられてしまうような人種です。

ITリテラシーの底辺をウロウロしているような状態でしたから、”チャット”に対する大きな「勘違い」があったことに、自力で気づくことはできませんでした。

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【衝撃の事実】社長は見ていた!

あるとき、部署内でちょっとしたトラブルがあり、同僚が別の事業所のスタッフに相談や改善策を求めたときのこと。

彼は具体的なアドバイスを求めていたため、営業先の詳細について事細かに説明しました。

担当者の人柄、傾向、会話の内容等々、機密に関わるような内容まで持ち出してしまったようです。

すると、程なくして社長から直々のチャットが飛んできたというのです。
それは、彼のチャット会話文を見た上で、”ココの部分は話すべきではない”という内容。

社長から指摘を受けた彼は、私のようにIT底辺の人種ではありません。

その彼が驚いて”社長はチャットを見ているらしい”と教えてくれました…。

私はというと、聞いた瞬間『パニック』です。
あんなことやこんなこと、これまで話してしまった隠せない事実の数々が頭をよぎります。

私たちの会話内容は、その半分ほどが「生産性のないただの愚痴」であることは明らかです。

知らなかったとはいえ”社会人として、やってはならないこと”をし、それがバレていたという事実、、。

ちょっとお伝えすると、看護の現場には「インシデント」つまり、

”事故に至らなかったけど気をつけたほうがいい出来事”
”これはほっといたらいつか事故になっちゃうよ”

という「ヒヤリ・ハット」事例というものがあります。

今回の”やらかし”は、自分が該当者としてインシデントが発覚したときの感覚にとても近い。

違うのは「誰かの命に関わるかどうか」ってところですが、
組織にとって「見過ごすべきではない事例」であることに変わりないです。

だからこそ、

チャットを私物化してストレス解消していたこと、、、
それを知っていて見逃してくれていたこと、、、

社長&全社員の皆さんに、心の中で「人生最大の後悔と懺悔」をしたのです。

今でも思い出すと「本当にごめんなさい」としか言えません…。

世の中、知らないことってたくさんあります、、、。
こんなに生きているのにあります、、、。
(ちなみに私「石田ゆり子」さん世代です)

世の中で、医療界隈なんてほんの一部です。

狭い世界だけで生き続けたら、このようになってしまうよ

という身を挺した注意喚起と思っていただけたら幸いです。

(つづく)

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