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現役ナースは今日もゆく〜「華麗なる転身」となるはずだった話〜その四

これは以前「憧れの会社員」として働いていた時の話です。

前回のお話はこちら。

この記事を書いている人:本職は看護師。副業を”看護師夜勤バイト”から”ライター””プログラマー”にチェンジしたく「プログラミング」「ライティング」を学び始める。やがてはフリーランスで生きたい。

看護師とパソコン

一時期、訳あって臨床研究支援の会社で働いていたことがあります。

最近「リモートワーク、いいな」などと無礼な考えが頭を過ることがありました。

なので、当時のことを振り返り、戒めの意味を持ってここに記しておこうと思います。

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電車通勤は楽し✨

さて、会社員となって念願の「電車通勤」になりました。

初日こそ驚いたものの(その壱をご参照ください)その後は電車に乗る→乗り換えで歩く→違う電車に乗る、、楽しくて仕方がありません。

なぜなら、「自分一人だけの時間を誰にも気兼ねなく手に入れられた」から。

それまでは”自宅→自転車→保育園→職場”とその逆だけで、自転車の乗車時間は多くて7分。往復で14分です。

自分一人の時間は14分でした。

自宅で「一人の時間」を確保しようとすると、当たり前のようにまず批判されます。

世のお母さん方、特に子供が幼い場合は共感いただける方も多いかと思います。(なぜお母さんだけが批判されるのかは謎ですが、とにかくそんな世の中です)

ともかく、「14分」との比較なので、電車通勤最高!なのです。
「今日は電車で何しよう??」などと考えてウキウキと楽しいものでした。

毎日大変な思いで通勤されている方には、本当に申し訳ないのですが、完全な「無い物ねだり」の結果がこの思考です。

毎朝、満員電車で座れなくても、元ナースなのでそんなの余裕です。
例え、体調が悪く電車で疲労困憊だったとしても、会社には「自分だけの席」が待っているなんていう夢のような現実です。

私にとって「一人時間」は何ものにも変えがたい大切な時間であり、天から与えられた「ご褒美」のようでした。

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【衝撃の事実②】指示待ち人間から脱却せよ

研修期間が終わり、いよいよ業務に入るのですが、
業務を進める上で、さらに困ったことが出てきました。

私以外の同期入社スタッフは業界の経験者であり、仕事を進める上で必要な「こと」「もの」「状況」などについてとてもよく知っています。

なので、自分が与えられた仕事についてよく理解し、必要な資料作成や営業戦略の検討など各自でどんどんと進めていけるのですが、、、。

一方、看護師経験を買われて入社した私。

*ちなみに、同期入社の”プレおばナース”は座学研修中に離脱しているので、この時点で社内の看護師は私一人です。

考えてみれば、ナースの業務は”指示”や”タスク”のオンパレードです。

「看護計画に基づいて看護を提供する」前提はあるものの、実際の日常は

・やるべき仕事量が多く、業務が追いかけてくる
・仕事をしている最中に患者さんから次の仕事を”指示”される
・とりあえず効率よく仕事をしないと「看護計画」を練る時間を作れない

言ってみれば「自分から仕事を見つける必要がない」状態でした。

何が必要なのか、どこから手をつけたら良いのかわからず、研修資料の復習や略語の暗記などをしていましたが、、、はっきり言って役立たずです。

”チャット事件”(こちらに書いてます)以降「何か役に立たなければ」と感じていたため、隣の席の同期スタッフにあれこれと指示をもらうことに。

完全なる「指示待ち人間」状態です。

与えられれば全力で取り組むことができますが、いつまでもこのままではいけないことも感じていました。

それでもこの状態はしばらく続き、抜け出すのに時間がかかりました。
ですが、こんな学びもありました。

「仕事を見つけられるようになるにはその仕事のことをもっと知らなければいけない」ということ。

看護師でどんな経験があろうが、会社員としては新人なんですよね。
本来なら、もっと謙虚に地道に学ぶべき段階だったはずです。

その結論に行きついてからやっと、「自分のするべきこと」「この社内で自分にしかできないこと」を探し出して動き始めることができました。

過去の経験に無意識にしがみ付いていると「やれること、やるべきこと」が見えないよ

そんなことに気づくきっかけにになったら良いのですが。

できることを、あるものを使って、今いるところから始めなさい。
           セオドア・ルーズベルト(アメリカ合衆国大統領)

(つづく)




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