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がん告知から立ち直るプロセス

がん告知から立ち直るプロセスでは3つの時期があると講演して来ました。

昨晩、夢の中で突然あることに気がつき、スライドを修正しました。

【枯れる時期】

【枯れる時期】は魔の2週間と呼ばれる暗黒の時期。

走馬灯のように生まれてから経験したネガティブなことが次から次へと浮かび上がり、最後は若くして死ぬという最低の人生だったと思い込み始め、生きる目的の喪失、絶望感に包み込まれていきました。

【根を張る時期】

【根を張る時期】は死と向き合うことにより残された生を考える時期。


次にやってくる【新芽が出る時期】への準備段階であった。この時期は多くの重要なメッセージが頭に浮かんで来た。その度に生きる力を回復させていった。

【新芽が出る時期】

この時期は【枯れる時期】で失った生きる目的を新たに見出し動き出す時期。

僕の場合は新入社員の心の中に自分が生きていた証を残すことが生きがいとなり、そのためにスキルアップに打ち込み始めました。死が先か証を残すのが先かとがむしゃらになって取り組み、その後はどんどん活動の幅を広げていきました。

夢、生きる目的・目標、生きがいは【生きる力】に変わる。
失って一瞬で萎み、再発見し一瞬で復活できました。

人生会議は生き方会議。

いかなる状況でも生きる目的・目標、生きがいを自己認識し、周りの理解があれば自分らしく過ごさます。

今回の気づきは【枯れる時期】【根を張る時期】の間にもう一つ変化の時期があったことでした。

【枯れる時期】が一か月ほど続いたため、魔の2週間との乖離に少し違和感を感じていました。

その違和感を解消する気づきが昨晩の夢の中で受け取ることが出来ました。

それが【種をまく時期】

生きる目的の喪失、絶望感に包み込まれた後、魔の2週間が過ぎ気持ちの回復とともに、冷静に情報収集し、自分が置かれた状況を正しく理解し、治療方法の種類、予後、QOLを把握し、生きる年数を設定し治療方法を自己決定し主治医に提案しました。

妻とも正しい情報を元に話し合い、【根を張る時期】に移行していきました。

【種をまく時期】は【枯れる時期】と【根を張る時期】を繋ぐ重要な時期と考えます。


【枯れる時期】でどん底まで落ち込む過程で人生において最も大切なことに気づくことが出来ました。

それは家族、特に息子たち。

【種をまく時期】では正しい情報を身に付けることにより不要な不安が消え、冷静沈着に最も大切な存在のために生き方を決め治療方法の選択に至ることができました。

一度冷静に自分自身を見つめることが出来たからこそ、混とんとした【根を張る時期】に移行できました。

がんピアサポーターとして
自分自身に起きたことを整理出来たことに感謝しています。

医療従事者としては
正しい情報を提供し早い段階で身に付け不要な不安を取り除くことが、その後の生き方や治療、QOLをより良いものに出来ることを再確認できました。

明日からの講義、講演は新しい気づきを入れて語っていきます。

しあわせです❤感謝


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