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まちやど構想

みなさん、「まちやど」ってご存知ですか?

今回は、まちやどとまちづくりをテーマにお話させていただきます。

まちやどとは?

(一社)日本まちやど協会によりますと、

「まちやど」とは、まちを一つの宿と見立て宿泊施設と地域の日常をネットワークさせ、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで地域価値を向上していく事業です。

とされています。また、

街の中にすでにある資源や街の事業者をつなぎ合わせ、そこにある日常を最大のコンテンツとすることで、利用者には世界に二つとない地域固有の宿泊体験を提供し、街の住人や事業者には新たな活躍の場や、事業機会を提供することを目的とします。
このような仕組みは、日本の本来のツーリズム、特に近代以前の形に近いものと考えます。宿場町では、泊まる場所、食べる場所、お風呂に入る場所、など様々な要素が集まって構成され、街道沿いに連続していました。まちやどを通して、かつての多様な宿泊体験を現代に呼び戻していきます。

と掲載されてます。

地域が輝くまちやど

既に街の中にあるコンテンツや事業者を、来訪者(=宿泊客)に提供し、その地域の日常を、その地域でしか味わえない最大のコンテンツとすることで、他の地域では味わえない唯一無比の感動が得られるだけでなく、街の住人や事業者には新たな活躍の場を創り、ビジネスチャンスを創出することにつながることを意味するので、地域住民が輝き、地域に誇りを持ち、そのことで真の「地方創生」につながっていくと思います。この考え方って素晴らしいと思いませんか?

このお話を伺ったのは、つい最近で昨年、バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)主催のまちづくり講演会に日本まちやど協会の代表理事の宮崎 晃吉(みやざき みつよし)さんにお越しいただいたときに伺ったお話です。

11.19 第1回まちづくり講演会チラシ(縮小)

様々な課題が押し寄せる地方都市

地方都市では、人口が減少しているだけでなく、超高齢化のエリアもありますが、地方には若者が就ける仕事がないから、都市圏に出て働くんだということを耳にしますが、今般の新型コロナウイルス感染症により、その考え方も変わろうとしつつあります。

コロナ禍の影響で、4月~6月期の国内GDPが、2009年のリーマンショックを上回り、戦後最悪となったと報道されました。

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テレワークやテレビ会議など、情報通信機器の発達により、都市圏でなくても仕事ができる基盤は整備されようとしています。コワーキングスペースを拠点として事業に取り組む人も出てきたり、企業に勤めていても、ワーケーション制度が導入されているところも出てきています。

ポストコロナに向けて

地方都市に来られた旅人を、まち全体でもてなして、ナンバー1の街でなくても、オンリー1の魅力を発信できる「まちやど」に取り組むのも面白いと思います。今こそ、地方都市の魅力が注目していただける絶好の機会ではないでしょうか?

今は、できるだけ小さいことから始めて、ポストコロナ時に、今までの経済低迷が払しょくできるよう、スタートダッシュできる体制を整えておく必要があります。まちやどの仕組みは、日本の本来のツーリズム、江戸時代の宿場町では、泊まる場所、食べる場所、お風呂に入る場所、など様々な要素が街道沿いに集積して構成していたように。

まちやど実践ワークショップ

VRSでは、この2月にさの町場エリア内にある遊休不動産を活用したビジネスプランを立て、不動産オーナーの前で発表する「まちやど実践ワークショップ」を開催し、その手伝いをさせていただきました。

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11月中旬には、VRS主催で第2回まちやど実践ワークショップを開催させていただくこととなり、現在、対象物件の抽出や企画運営の協議を重ねているところで、初回より魅力的なまちづくりができるよう企画していますので、詳細が決定しましたら、VRSのHPで発表させていただきますので、正式発表までしばしお待ちくださいませ。

ワークショップ2020 (1)

急激ではなくスローな進展で

都市開発などの急激に進展するまちづくりは、出店者の撤退などで衰退も急激に顕著に表れてきます。

また別の機会に「まちやど実践ワークショップ」について、お話させていただきますが、再開発事業のような都市開発ではなく、今ある街並みを活かしたまちづくりは、スローに進展し、成長もスローとなりますが、衰退もまたスローです。インバウンド需要に踊らされた日本を、もう一度見つめなおして、日本で住む人たちが、自分の住む日本や地域のよさを考えていくいい機会だと思います。





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