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【1分で読める500字コラム】絶望と希望は紙一重

「正しい答え」
文章の書き方に、正解はない。ないものを相手に仕事をしていると、誰かに教えを請いたくなる。例えば、ライティング講座に足を踏み入れて、聞く、書く、フィードバックをもらう。他者のコメントは本当にうれしいし、ありがたい。自分の文章をここまで読み込んでくれたのかと、感激する。でも、何か違う。ほしいものとは違う。私の中で、もうひとりの私が「そうじゃなくって」とぶつぶつ言っている。

そんなときは、こういう文章が書きたいと憧れている人の本を読み返す。何度も読んでくたくたになったページを愛おしく思う。そういえば、この本の1冊目は洗濯機で洗ってダメにしたんだっけ。だから2冊目。2冊目もお風呂に持ち込み、ところどころボワボワと膨れている。もしも絶版になったら悲しいので、もう1冊買い足しておきたい。それくらい、この著者さんの本が好きだ。

読み返して、構成にぐむむと唸る。絶妙な伏線回収に嫉妬する。巧みな言葉運びを音読すると、湯船の中で叫びたくなってしまう。薄っぺらい文章テクニックを駆使しても、到底ここには届かない。届かせるために私に足りないのは、おそらくテクニックではないのだ。

それを絶望にするか希望にするかで、人生は変わってくる。



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