【#一日一題 木曜日更新】30%と3割と

山陽新聞の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に１度木曜日に更新します。

こんばんは。わが町岡山表町商店街「みんなの表町書店」への出店で気が散り、木曜更新に遅刻しております。せめて今週中にと思い更新、お付き合いくださいませ。皆さま、真夏の週末いかがお過ごしでしょうか。

「みんなの表町書店」というのは、岡山の商店街で開催している、期間限定（8/1〜31）の「ひとはこ本屋」のイベントで、参加者はひと箱ふた箱のオーナーになり、その箱の中で古本やZINE、雑貨などを陳列して販売しています。店番は箱オーナーで任意で持ち回り。のんびりした楽しいイベントです。

わたしは開催2日目、8/2に店番をしました。店番って楽しいですね。実家が店をやっていたので昔のことを思い出しました。実家では「いらっしゃいませ」と言っていたんですが、今回は「こんにちは」とお客さんを迎えてみました。いらっしゃいませには答えようがないけれど、「こんにちは」には大抵「こんにちは」が返ってきます。いいもんです。

途中、主催者のカタヤマ氏が「どうっすか〜」とふらりと来店。「忙しくもなく、暇でもなく、いい感じです」と報告してしばし雑談。このカタヤマ氏、なんだか不思議な雰囲気でつい「カタヤマさんは何をしているひとですか」と尋ねてしまいました。相手によってはちょいと失礼な聞き方。でもカタヤマ氏の場合はそれでよい感じがしました。結果、正解。何やら面白そうなことを生業にしている人のようです。
 
「人生楽しんでますなあ」
「そうですねえ。でも、30%くらいではないでしょうか、楽しいことなんてね」
「まあ、楽しいこと0%な人もいますし、30%あればいい方かもしれません」
「そうっすね」
  
とまあふわふわした話をしたのですが、その帰り途に「30%」という数についてぐるぐる考えました。

メジャーリーガー大谷の打率は現在0.308。三割打者というやつです。値引き表示が「30%OFF」なら、けっこう割り引かれているような体感。だけどプロ野球選手が四割打者になるとバケモンで、40%OFFは「ほとんど半額じゃん？」と金銭感覚がバグります。
 
そう考えると、仕事の三割が楽しいことだというのはかなり幸せなこと。四割超えるなんて稀で、さらに「仕事の100%が楽しくて！」なんて言うヤツはきっと相当エキセントリックな人物に違いありません。