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■初心者でもわかる強みの上手な使い方〜第1話「態度が悪いと強みを上手く使えない?!」

クニです。

どうして発掘した強みを上手に使えないのか?
どうやったら上手に使えるようになるか?を知っていますか?

強みを発掘するということは、他の人には難しいけれども自分には簡単にできてしまう『自分の個性』を明らかにする、ということです。

強みを発掘するには、強み発掘家のもとで発掘する方法や、強み発掘コースへ行き、理論を知りながら自分でワークをしたり、参加者同士でワークをし合いながら強みを明らかにする方法などがあります。

しかし、こうして発掘したせっかくの強みを「うまく使えない!」という声も、よく聞くのが事実です。

「強みをうまく使えない理由」
「強みの上手な使い方」
について全3話の連載でお伝えしていきます!

前回のシリーズ「初心者でもわかる初めての強み理論」をまだ読んでない方はこちらも合わせて見ておいてくださいね!
初心者でもわかる初めての強み理論
第1話「強みとは何か?」
第2話「強みの発掘方法」
第3話「発掘した強みの使い方」

『強みの上手な使い方』については、次回以降にお話しするとして、今回は『強みをうまく使えない理由』にフォーカスしていきたいと思います。

■強みを使えない最たる理由は『態度が悪いから』

せっかく発掘された強みがうまく使えない理由として、

・使う意志や意欲がほとんどない!
・現実に即して使い勝手の悪い、使えない強みが発掘されてしまった!

といったことを挙げることもできます。

しかしそれ以上に、重大かつ最大の理由が存在します。

その理由とは・・・『あなたの態度が悪いから』です!

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「態度が悪いって、なんやねん!」と思われたかもしれませんね。

どういうことか、説明しましょう。

強みを発掘しようという時、ほとんどの人が「自分を正当に知り、自分を活かそう!」と思って強み発掘に臨んでいます。

多分あなたも今、「もちろん自分だってそう思っているよ!」と考えたのではないでしょうか?

しかし、もう少しよく掘り下げてみてください。

実際心の底では、このように考えていませんか?

自分の強みを知って・・・

・仕事をもっとうまくできるようになりたい
・仕事や、努力の成果を高めたい
・人間関係を良くしたい
・恋愛をしたい
・結婚をしたい

つまり、強みを知ることによって、何かしらあなた自身の抱えている今のうまくない状況を好転させたい!

強みさえ知ればなんとかなるんじゃないだろうか!

そんな気持ちが、動機が、ないでしょうか。

これは珍しいことではありません。

むしろ強みを発掘する動機として、一番多いのは、「今の現状をどうにかしたい」という動機です。

ところが、残念ながらこれは大きな間違いです。

なぜなら、今うまくいっていない現状をどうにかしてうまくいかせるためには、うまくいっていない現状が求めていることを満たしてあげるべきだからです。

そこで強みを知ることは、何の解決にもなりません。

■『現状打開』に強みは使わない

例えば、あなたが商売をやっていて、売り上げが上がっていないから、何かしらの対策を打ってどうにかしなければいけないとします。でも、どうしたらいいかわからない。

そんな時に、「手先が器用で、針の穴に糸を何百回でも一発で通せます!」という強みが自分にあることを知っても、どうにもならないのです。

大切なことは、今どうして売り上げが上がっていないのか?必要な営業をかけていないから?あるいは、マーケティングやヒアリングができていなくて、お客様が何を求めているか知らないのが致命的なのだということ。

「結婚できていない、恋愛が臆病でできない、どうにかしたい!」という場合は、臆病でも恋愛できる方法は何かを知るべきですし、自分にブロックや問題があるなら、それを解除するべきです。

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単純に出会いが少ないのなら、出会いを増やすための方法論を取り入れなくてはならない。

これは、単に物事が解決していく在り方の問題で、強みとは何の関係もありません。

こんな時に針の穴に糸を通しても何の解決にもならないのと同様、強みを知っても意味がないのです。

強みを知る動機として、最も間違っているものが『現状打開』です。

それなのに、強みを知りたくなる動機として最も多いのもまた『現状打開』なのです。

現状打開を動機として強みを知っても、強みをうまく使うことはできません。

だから、強みを知って現状を打開しようというのは『態度が悪い』と言わざるを得なくなってしまうのです。

では、強みをうまく使うには、現状や強みといったことをどのように捉えたら良いのでしょうか。

■強みの使い方とは、『現状に即して自分をどう使うか』ということ

強みには役に立つものもありますが、知れば知るほど役に立たないものもあります。

強みとは、個性によってその人に備わっている特性です。

例えば、個人に備わっているものの例として、5本の指を挙げてみましょう。

自分の右手には5本の指があるとします。

これをどう使いますか?

他の人は、針に糸を通すのが得意かもしれませんが、自分が得意なのはソロバンです。

あるいは、自分の手は器用ではないけれど、触っただけで、肌触りで素材が何だかすぐにわかります。

触るとその生地が何から作られているかわかったり、素材が混合されているとしても、例えば化繊と絹の混合だったら、何%ずつ混合されているかがわかったり。

そういった手の機能、使い方が、個性であり、強みです。

しかしこれは、ビジネスや恋愛に・・・使えないですよね。

強みを知る、つまりあなたに備わっているものを知るのは、自分が何を持っていて、物事をどう運ぶことができる人なのかを知るためです。

強みを知るのは、何か今あなたが直面しているまずい現状を打開するためではない!ということを、心に刻まなくてはなりません。

大切なことは、自分を、自分の機能を、1つ1つ知るということです。

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今までの経験からとか、思い込みではなく、正しく発掘したり分析したり、自分が何を持っているかというのを検証したりして、「自分はこういう人間だから」と紐解いていきます。

自分ができることをいちいち明らかにした上で、じゃあ、日常生活はどうするか?

仕事はどうするか?

恋愛や結婚生活はどうするのか?

強み、つまり自分が人よりも優れていることが何なのかを正しく知ることによって、様々な現状に対して、そんな自分を『どう使うのか』を考えていくのです。

例えば、家もない、お金もない、仕事もない……という状況の時に、「こんな現状を強みで打開しようぜ!」というのは全く間違っています。

事業をやっているのであれば、その事業にどう活かすのかが問われるのです。

「強みを知ったから稼げる」とか、「強みを知って活かしてみたのに稼げないんですけど・・・」とか、そういうことを問題にするべきではありません。

大事なのは、『そういう現状に対して自分をどう使うんですか?』と考えること。

強みを知ることは武器の種類を知ることです。

■間違った強み発掘の動機

自分がどういう武器を持っていて、この環境下ではどんな武器を使うと課題をクリアできるのか。ゲームで言えば、クリアして次の面に行けるか。

自分を有効に使って役立て、スムーズにクリアしていくために、強みを知るのです。

間違った強み発見の動機について、わかりやすい例をご紹介します。

以前、子どもの面倒を見るのが得意で、子どものいるお母さんから「子どもの強みを発掘したらどうか?」という提案をされた、という方がいらっしゃいました。

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しかしこれは、強みの使い方としてはNGです。

子どもの強みを発掘したい親なんていません。

ではなぜ親が、子どもの強みを発掘したい、と言い出すのか?

それは、子どもが何らかの問題児で親が困っているか、子どもの強みを知って親が安心感を得たいのか、どちらかです。

いずれかの現状に対して「子どもの強みを発見する!」と謳(うた)うと理想論にすることができるので、そう謳っていくわけですが、結局は強みを発見した先に「(親が抱えている)問題を解決したい!」という動機があります。

この場合、強みを発見するだけでは親御さんの抱えているもろもろの問題は、もちろん解決しません。

問題を解決したければ、その状況に対してあなたの『強み』や『才能』や『優しさ資質』といったものがどうやって活かせるのかを総合的に考えていかなくてはならないでしょう。

「子どもに好かれる体質だから、じゃあ子どものことを仕事にしたら?」という流れでは、強みは活かせません。

子どもの強みを発掘したら?と言ってきたお母さんは、子どもに関する問題を抱えているのですから、「じゃあお母さんの問題を解決しますね」というふうに、使えるのであれば使っていくようにします。

■現状を認めてから、道具として強みを使おう

強みを使って何とかしようと思う前に、あくまでもまず、『現状目の前にある自分の現実』というものを認めるようにしてください。

それから認めた現実に対して、「自分が持っている中で有効な道具は何だろう?」と探します。

「強みを使ったらどうにかなるだろう!うまくいくだろう!」というのは明らかに人として態度が悪い。

だから、強みがうまく使えなくなってしまうのです。

まず現実、現状を認める。それから強みや、強み以外のものも含めて、現状に即した道具を探して使っていく、という正しい態度に改めると、今まで「うまく使えない強みだ!」と思っていた強みも、うまく使える可能性がぐんと高くなるでしょう。

いかがだったでしょうか?

強みについて理解が深まり、発掘した強みを誰もが上手く使っていくことができれば僕も嬉しいです。

次回は、具体的に「強みの上手な使い方」を紹介します!

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