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英文解釈 基礎知識まとめ3(文型)

<文型(動詞型)>

今回は、文型(動詞型)について確認していきましょう。
文型とは、英文の構造を品詞や要素の置かれる順番で分類した型のことで、5つの型を基本5文型として扱います。(特に動詞の使い方に着目して分類したものなので、「動詞型」と呼ぶ場合もあります。)

英語は語順によってある程度意味が決定されるので、この基本5文型を押さえておくことで英文の表す基本的な意味の方向性が把握できます。まずは5つの文型の形とそれぞれの基本的な意味を身につけましょう。


第1文型:S V 「Sは(が)Vする」


※ 主語と動詞のみの文型。
  品詞は、"名詞・代名詞(に相当するもの)+動詞"

※ この文型を作る動詞は、be動詞/live/stay/lieなど「(Sが)いる・ある」という意味を表すものや、go/come/arrive/moveなど往来・発着を表すものが多い。

※ 実際には、SVの後に修飾語(M)が続き、場所などの情報が追加されるのが普通。

There is(are) ~.「~がいる・ある」の形は、この第1文型の一種で、Thereが(M)、is(are)がV、~の部分がSになる。



第2文型:SVC「Sは(が)Cだ/ Cの状態だ/ Cのようだ/ Cに見える など」


※ 主語+動詞+補語の文型。
品詞は、”名詞・代名詞(に相当するもの)+動詞名  詞・代名詞(に相当するもの)/ 形容詞(に相当するもの)”

※ 補語Cが主語Sは何か、どんな状態かを説明している。(便宜的に、S=Cが成り立つと理解しておいてもOKです。)

※ この文型を作る動詞は、ある程度覚えてしまいましょう。

 S+be動詞+C 「SはCだ」
 S+become/grow/get/go+C
  「SはC(の状態)になる」
 S+seem/appear+C 「SはC(の状態)のようだ」
 S+look/sound/feel+C 
  「SはC(の状態)のように見える/聞こえる/感じら
   れる」
 S+keep/remain/stay+C 
  「SはC(の状態)のままである」
 S+turn out/prove+C 
  「SはC(の状態)だと判明する」



第3文型:SVO 「Sは(が)VするOを」


※ 主語+動詞+目的語の文型。
品詞は、”名詞・代名詞(に相当するもの)+動詞名詞・代名詞(に相当するもの)"

※ 動詞Vの影響・作用がどの対象に向かうかを目的語Oで示している。

※ この文型を作る動詞は多いので、特に暗記はしません。その都度判断していきます。



第4文型:SVO₁O₂ 「Sは(が)VするO₁にO₂を」


※ 主語+動詞+目的語₁+目的語₂の文型。(目的語₁を間接目的語、目的語₂を直接目的語という場合もあります。
品詞は、”名詞・代名詞(に相当するもの)+動詞名詞・代名詞(に相当するもの)+名詞・代名詞(に相当するもの)"

※ O₁には「誰に」、O₂には「何を」を表す語がくることが多い。

※ O₁がO₂を「所有する・習得する」といったニュアンスが含まれることが多い。

※ この文型を作る動詞は、ある程度覚えてしまいましょう。

  S+give/offer+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を与える」
  S+bring+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を持ってくる」
  S+lend+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を貸す」
  S+owe+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂の借りがある」
  S+buy+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を買い与える」
  S+cook+O₁+O₂「SはO₁にO₂を料理してやる」
  S+make+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を作ってやる」
  S+show+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を見せる」
  S+teach+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を教える」
  S+tell+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を話す」
  S+ask+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を尋ねる」
  S+wish+O₁+O₂ 「SはO₁にO₂を祈る」



第5文型:SVOC 「Sは(が)VするOがCだと/ OをCの状態に」


※ 主語+動詞+目的語+補語の文型。
品詞は、”名詞・代名詞(に相当するもの)+動詞名詞・代名詞(に相当するもの)+名詞・代名詞(に相当するもの)/ 形容詞(に相当するもの)”

※ 補語Cが目的語Oは何か、どんな状態かを説明している。(便宜的に、O=Cが成り立つと理解しておいてもOKです。)

※第3文型(SVO)と第2文型(SVC)が合体したものというイメージです。

※ この文型を作る動詞は、ある程度覚えてしまいましょう。

  S+make+O+C 
  「SはOをCの状態にする/OにCさせる」
  S+call+O+C 「SはOをCと呼ぶ」
  S+name+O+C 「SはOをCと名付ける」
  S+find+O+C 
  「SはOがC(の状態)だと分かる/思う」
  S+think/believe/consider+O+C 
  「SはOがC(の状態)だと思う」
  S+see/hear/feel+O+C 
  「SはOがCなのを見る/聞く/感じる」
  S+have/let+O+C 「SはOにCさせる」
  S+drive+O+C 「SはOをCの状態にする」


※ この文型という考え方は決して万能ではありませんが、ひとまず英語の大きな枠組みを理解するのに有用なので、積極的に利用していきましょう。文型でうまく説明ができない場面がきたら、その都度調べたり暗記することで対処していけばよいと思います。

※ 今回はあくまで文型の基本ということで、修飾語(M)については特に扱いませんでした。実際には上記の5文型に修飾語(M)がいくつも入ることでより複雑な構造になりますが、それは次回にまわし、一旦しっかりと基本5文型を理解し、覚えるべきことを覚えてしまいましょう。


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