楽器の演奏技術とアドリブの技術は比例しない!?

楽器がもっともっと上手くなれば、
「いつの日かアドリブできるようになるかもしれない」
と思っている人が大勢います。

結論からいうと、それは

「ほぼ」勘違いです。

なぜ「ほぼ」勘違いなのか?

といいますと、

アドリブ演奏でも楽曲のコピーでも、
ある程度の技術は必要
だからです。

その前提をのぞけば、
「楽器を演奏する技術とアドリブの技術は比例する」
という考えは
勘違いだとハッキリ言えます。

なぜそう言い切れるのか?
というのには、ちゃんと答えがあります。


みなさんはクラシックという音楽をご存知でしょうか?
小さい頃からピアノを習っていたという方も多いことでしょう。

私のようなJAZZやROCKやPOPSといった、
ポピュラーミュージックを演奏するミュージシャンにとって、
クラシックの演奏者の技術レベルはとてつもなく高いもので、

平均すると中学生のレベルで
ポピュラーミュージックのミュージシャンの
プロの技術レベルを超えています。

これは大げさな話ではなく、

例えばクラシック・ピアノの本では
楽曲を演奏する為の技術レベルが設定されていて、
曲ごとに難度A〜Fまでの段階でレベル分けされています。

小さい頃からピアノを習っている人は中学生ぐらいで
難度C〜Eぐらいの楽曲を段階的に演奏していくのです。

真面目に練習をする人であれば、
高校生で難度Fをいとも簡単に弾く
というのも珍しくありません。

ちなみに難度Fはハードロック・ギターで言うと、
スティーブ・ヴァイやジョン・ペトルーシなどのような

「常人には信じられないような速度で複雑なフレーズを弾きこなす」

レベルだと思っていただければ分かりやすいですよね。


「弾けてあたり前」


クラシックの世界に”速弾き”という言葉が無いのもうなずけます。

でも、そんなクラシックの演奏家のほとんどは
アドリブ演奏ができません。

では、どうやったらアドリブ演奏ができるようになるのか?

次回をお楽しみに!

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