シニアはしぶとい

コロナ問題のために、イベントはすべて中止を余儀なくされている。たかが料理教室だが楽しみにされている方が大半。残念ですという返事ばかり。悔しい限りだが、やむを得ないだろう。

幸い、仲間の中に罹患した人は報告されていない。すべての予定がキャンセルされて、ひたすら家で病禍が過ぎ去ることを待っている。老夫婦ふたりでひたすらじっと。こういう時は料理を習っておいてよかったと思う。老妻の料理を手伝うことでストレスをぶつけ合うような事態を避けることができている。ともかく、じっと我慢だ。

この我慢が若い人達にはとても難しいかと思う。私自身の若いころを思い出すとストレスいっぱいで遅くまで仕事して、そのストレスを終電まで飲み、歌うことで発散したものだ。これが次の日に再び前線に戻るやる気につながる。テレワークとなるとそうもいかなくなる。新しい環境の中でどのようにストレスをマネージしていくか、新たな環境対応が必要だろう。

シニアがしぶとくできるのは、精神的なしぶとさに加えて、年金のおかげで目の前に金銭的な問題がないことも大きい。ひたする待機というのが実質的に可能だからだ。家で三食を食べている分にはそれほどの出費はない。新たな趣味を発見したり、散歩の範囲を広めて地域の隠れた文化を発見したり。ただ、いつまでこの状態を続けられるかというと、限界はありそう。早く通り過ぎてくれることを待つしかないのか?新事業の展開も中断させられている状況の中、防衛策を考えている。

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