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"顔ファン"について、おいでやす小田さんファンのお笑いオタク男性が思うこと。

こんにちは。野生のお笑いオタク男性です。皆さんのスマホにはお笑い芸人特化ラジオアプリこと「GERA」、インストールされてますか?

お笑いオタクのあなた、もしくはそうでないあなたも、おそらく人生で一度はこのことを考えたことがあるんじゃないかなと思います。いわゆる「"顔ファン"ってどやねん」ってことを。

"顔ファン"の言葉の意味は宇面から分かると思うので割愛しますが、要するにネタ等をあんまり真剣に見ずに、ただ顔がタイプだからという理由で特定の芸人さんを推しているような方です。で、これも言うまでも無いですが、一部のお笑いファン(とくに男性)からは毛嫌いされがちです。 イケメンな若手芸人さん本人も言うときありますよね。「しっかりネタを見て笑ってくれ」「なんでもかんでも笑わないでくれ」的なことを。

(余談ですが、見取り図のリリーさんは若くてまだ売れて無い頃、シュッとしてたので女性人気がそこそこあったそうですが、そういう女性ファンをふるいにかける為にあえて彼女と劇場の近くを歩いたりしてたらしいです。これはYouTubeで語っていたのかな?)


で、個人的な意見としては、「顔ファンが居ても別に良いんじゃない?」と思うのですが、 主な理由は2つ。

【1. 芸人は広い意味での"タレント"であり、見た目含めてトータルでジャッジされるのは当たり前だから。】
芸人さんって、広い意味で“タレント"だと私は思ってます。売れても売れてなくても劇場でネタをやり続ける芸人さんは本当に立派だし尊敬してますが、お昼のテレビに出て笑顔で食リポしたりするのも、皆を笑顔にするという意味では素晴らしいお仕事だと思います。 "顔が良い"ってのもタレントとしては本当に唯一無二の武器です。それで見た人がなんか幸せな気持ちになれば、こんなに良いことは無くないですか?

【2.人間に視覚がある以上、見る側が対象の芸人の容姿を無視してその人をジャッジするのはほぼほぼ不可能だから。】

普通に考えて、漫才なりコントなり平場のトークなりを我々が見るときに、顔や身長を無視して鑑賞するのって不可能ですよね。漫才で言うなら、ウエストランドさんとか、まさにそうじゃないですか?仮に井口さんが東京生まれのイケメン高身長で、あんなにウダウダ文句言っても全然面白くないじゃないですか。「そんなこと言ってもモテてるんでしょ?」 みたいにどうしても思いますよね。あんな岡山県出身のたべっ子どうぶつのリスみたいなチビが一生懸命わめいてるから面白いわけで。... 言い過ぎかな。(なお私は、M-1グランプリ2022のウエストランドさんのネタを80回以上見るくらいのファンです。決勝戦の点数発表は祈りながら見てました。)


だから、女性が芸人さんを見たときに、見た目がタイプの芸人さんを面白いなと感じたり、笑顔にときめいたりするのって何ら恥ずべきことではないというか、むしろ人間である以上当たり前だと思うんですよね。これは男性が、見た目が地味な実力派漫才師を見たときに、「こいつらは見た目に頼らずネタで勝負してるな」と思うのとあんまり違いは無いのではなんて思ってます。男性は男性で、「見た目に頼ってないな」という視覚情報によるジャッジを脳内で下しているんですからね。

それに顔ファンって、お笑いオタク男性以上に推しの芸人さんの表情の機微やプライベートに死ぬほど詳しいですから、そういった熱狂的ファンの女性にしか分からない芸人さんの人間性や魅力って絶対あるのでは。 かまいたちさん然り、見取り図さん然り、キュウさん然り、最近は芸人のファンクラブやサロンも多いですし。特定の芸人さんをずーっと推してることで達する境地(大げさかな)っていうのはあると思います。

さて、ここまで私は顔ファンを擁護するようなことを書いてきました。とはいえ、顔ファンの方々の中でも、推しの芸人さんが言うことをなんでもかんでも笑ったりとか、逆に他の芸人さんのネタで笑わないようにしたりとか、お目当ての芸人さんの出番が終わったらすぐに劇場を出たりとか、そういうのは流石に好ましくないですよね。その行為、推しの芸人さん自身嫌だと思いますし、それを見てこう思うお客さんも居ると思うんですよ。「あ、○○って顔が良いから人気なだけなのかな」って。 そういうの、なんか全員がうっすらアンハッピーな気がします。

で、ここで表題の芸人さんの話題にします。ここ数年で顔ファンが急激に増えた芸人というと、あの方ですよね。おいでやす小田さん。お笑いオタクで無い方はもしかしたら驚いた方も居るのではないでしょうか。「え?あんなうるさいどこにでも居そうなおじさんが人気なの?」って。 小田さんは顔きっかけで世に出たというよりは、M-1グランプリ2020の決勝戦で大ハネして、それをきっかけに小田さんの"愛嬌"みたいなのが世に知られるようになったという印象を私は受けています。

小田さんってモデルになるようなイケメンでは無いとは思いますけど(ファンの方ごめんなさい)、でもなんか親しみやすいお顔してますよね。食べるときにリスみたいにほおばるのもあの人独特のクセですし。 先輩後輩関係なくイジられまくってる姿は、(一応)お笑いに携わる身として尊敬しますし、そういうところに女性がキュンと来るのもなんとなく分かります。インディアンス田淵さんがラジオ「激イタ珍道中」で話されてましたが、ライブでも小田さんのツッコミの瞬発力ってとんでもないらしいですからね。多くの同業者から尊敬されている方なんだと思います。

私は男性なので別に小田さんを見て胸がキュンとしたりはしないんですが、ファンとしてテレビでずっと見てるうちに、なんか小田さん特有の愛嬌みたいなのが感じられるようになった気がします。ついテレビに出てると見ちゃう存在にはなりましたね。今後もドラマのお仕事とか、増えるんじゃないですかね?ブチギレてない小田さんっていうのは小田さんファンの方にもそうでない方にも新鮮に写るでしょうし。こうやって自分なりに考えてみると、顔ファンもそうじゃないファンも、明確な境目なんて存在しないのかもしれま せんね。この辺りのことは、自分でもうまく言語化出来るほど整理出来ていないので、このくらいにしておきましょう。

だから、この記事の結論としましては、「顔ファンを自認するそこのお前ー!そんなに自分を卑下することないぞー!」 ってことです。いや何様だよ。ていうか誰だよお前。 鼻へし折るぞ。…などなど、色んなご意見が聞こえてきそうですね。何はともあれ、きっかけは何であれ自分の人生に "推し"が見つかることは決して悪いことじゃないし、理由がなんであれそんなに恥ずかしがることないんじゃないかななんて思っております。

ちなみに、私がこの記事を書こうと思ったきっかけは、数日前においでやす小田さんについて軽い気持ちでしたツイートがおいこがファンを中心にそこそこのいいね数をもらったから、じゃあ小田さんについて書いてみたらウケるんじゃねえの?という、そうさ100%下心(by光GENJI)からです。でも、書いていくうちに意外と自分の脳内の思考や、小田さんに対する思い (この表現ちょっとキショいですか?笑)が整理されて楽しかったです。小田さんは本当に唯一無二の、才能のある芸人さんですからね。改めて尊敬の念が強まりました。

小田さんは最近ゴルフを始められたらしいですね。こういうのって小田さんファンの方もゴルフ経験者も楽しめる、YouTube向きの良い企画だと思います。いつかアメトーークのゴルフ芸人なんかに小田さんが呼ばれたら面白そうですよね。それでは。

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