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六条の夜~源氏物語より

六条の御息所(ろくじょうのみやすどころ)は、源氏物語の登場人物です。

元東宮妃(皇太子妃)でしたが、夫は即位前に亡くなり、未亡人となりました。子供は、姫が1人だけ。生まれは高貴で、才媛にして美麗。特に書において秀でた才能を持ち、かな文字を書かせたら右に出るものはいないと言われた女性です。全てにおいて完璧だった六条の御息所は、東宮亡き後、年下の光源氏との恋に落ちました。年齢は諸説ありますが、源氏より7歳年上であったと言われています。

はじめは、六条の御方の素晴らしさに魅了され、口説き落とすのに夢中になった源氏でしたが、やがて彼女のプライドの高さ完璧さゆえに疲れを感じるようになり、足は遠のきます。源氏の色遊びをずっと大目に見ていた父の桐壺帝は、六条の御息所についてだけは、「軽々しく扱ってよい方ではない」と釘を刺しました。それなのに、源氏の心はどんどん離れていってしまいます。

源氏のことなど忘れて、自分の幸せを求めて生きれば良かったのに、彼ににこだわり続けることしか出来なかった六条の御方。彼女はありあまる情念のため、源氏の正妻である葵の上を無意識のうちに呪い殺してしまいます。我に返り、自分の着ている衣に染み付いた芥子の香りで、全てを悟った彼女は、己のしたことに驚き、おののきます。

欠点などないかのようだった六条の御息所。実は源氏との恋に素直になれず、誰よりも一番翻弄され、苦しんだ人でした。

そんな彼女を私は同じ女性として、愛おしく思います。もちろん、フィクションだからなんですけどね♡(^_-)-☆

六条の夜~源氏物語より
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