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#012│バレーボール男子日本代表、国際大会で46年振りのメダル獲得!

こんにちは、kunと申します。

以前noteで私が応援しているバレーボール男子日本代表の活躍をご紹介させていただきましたが、なんとこの度、ネーションズリーグという国際大会で3位になりましたー👏👏👏
主要な国際大会で表彰台にあがるのは、実に46年振りになります👏👏👏

(↑以前にご紹介させていただいた記事もリンク貼らせていただきます。)

日本代表は予選ラウンドを10勝2敗の2位で通過。
予選ラウンド上位8チームがトーナメント方式で戦う決勝ラウンド。
準々決勝の相手は、今年のパリ五輪予選でも対戦する欧州の強豪国スロベニア。
そのスロベニアにストレートで勝利を収め、今大会の目標であるベスト4に進出しました👏👏👏

続く準決勝の相手は、世界ランク1位、決勝ラウンドの開催国であるポーランド。
1セット目はなんとポーランドを圧倒して日本が取ります。
2セット目はリードを保っていたものの終盤に追いつかれ逆転されセットを失いました。
3〜4セット目は日本の戦術に対応してきたポーランドが日本を上回り、また日本は集中力を欠く場面もあり、セットカウント1-3で敗れました。
2セット目を勝ち切っていれば、あわよくば…という試合でしたが、対応力に長け、また選手層が厚いポーランドが1枚も2枚も上手だったというところでしょうか。

続く3位決定戦。
対戦相手は昨年の世界選手権優勝国のイタリア。
予選ラウンドでもイタリアとは対戦しました。
予選ではどのセットも序盤は日本がリードしていたのですが、中継で「20点以降に入るイタリアのスイッチ」とも呼ばれた、勝負どころでひとつもふたつもギアを上げたイタリアに対応できず、セットカウント1-3で敗れています。


大会期間中に出た課題を乗り越えた3位決定戦

準決勝同様1セット目は日本のペースで試合を運び日本が取りました。
違ったのは2セット目。
徐々に日本に対応してきたイタリアでしたが、「20点以降に入るイタリアのスイッチ」を押させることなくセットを取りきりました。
ここが、予選ラウンドのイタリア戦や準決勝のポーランド戦と違ったところでした。
このセットを同じように落としていたら、過去と同じような展開となる可能性は高く、勝利は難しかったかもしれません。

3〜4セット目はサーブの戦術を変えたイタリアに軍配が上がり、迎えた最終セット。

15点先取の最終セットで鍵になるのは、やはりサーブとブロックです。
序盤に連続得点をし対戦相手の心を折ってしまうのが理想的な戦い方と言えるでしょう。
それが出来たのが日本でした。
1点目からサービスエースが出ると、今までなかなか出なかったブロックがここで炸裂します。
序盤から点差を広げられてしまったイタリアはよりサーブで厳しいところを狙うしかなく、結果それがサーブミスを誘うことになりました。

最後はキャプテンの石川選手がスパイクを決め、日本が勝利したのです👏👏👏

(↑3位決定戦のハイライト動画です。)

フィリップ・ブラン監督の元で強化された代表チーム

日本男子代表チームは今まで五輪出場も逃し続け、なかなか世界大会で勝てないでいました。
転機が訪れたのは2017年。
中垣内祐一監督が就任し、そこでコーチとして招聘されたのが、現監督のフィリップ・ブランさんでした。

ブランさんがまずチームに意識させたのは「コートの真ん中からの攻撃、ミドルブロッカーの攻撃を増やすこと」でした。
それまでの日本代表チームの戦いは、どうしても対戦相手の真ん中の背の高いミドルブロッカーを嫌い、レフト・ライトに速いトスを供給しブロックを振る、という戦法をとっていました。
しかし、それでは的が絞られ常に相手のブロックが1枚2枚と揃い、また速いトスを打つということは高度なことでミスもしやすいという難点がありました。

対戦相手選手の身長がどんなに高くてもミドルブロッカーの攻撃を増やす。
そうすることで、相手ブロッカーは的を絞り辛くなります。
そう、ミドルブロッカーの攻撃が増えることで『ハイキュー‼』でいうところの“同時多発位置差攻撃(シンクロ攻撃)”を展開出来るのです!

そして、どんな状況でもシンクロ攻撃をしかけ、相手ブロックよりも数的優位に立つ、という世界標準のバレーボールを展開できるようになったことで、世界大会でも徐々に勝てるチームへと変化していったのです。


見据えるのは世界の頂点


2019年ワールドカップ 4位
2021年東京五輪 29年振りの決勝トーナメント進出
2022年ネーションズ 初の決勝トーナメント進出
と着々と世界大会で結果を残せるようになりました。

また2021年東京五輪の準々決勝ではストレートでブラジルに完敗。
2022年世界選手権ではベスト16で東京五輪金メダルチームのフランスにフルセットで敗れるもののマッチポイントを奪うところまでいきました。
今年のネーションズリーグではそのブラジルに30年振りに勝利し、3位決定戦でもフルセットを勝ち切り、試合内容を観ても着実にステップアップしています。
そんなチームのキャプテン石川選手は3位決定戦終了後のインタビューでこう言いました。「ぼくたちが目標とするところは頂点なので」。
国際大会3位という結果も、彼らにとっては通過点であるのでしょう。


今回も長文になってしまいました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました☺️



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