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いちいち、たちどまる。

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ほっとけばいいのに「あれ?」って思ったことを書いてます。 400〜800字程度の短いエッセイです。 メンバーシップに入ると全部読めます。
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#毎日note

卒業。

出会ったのは、彼女がまだ高校生の頃だった。 聡く、穿った彼女は、初対面のわたしに と言い放った。無意識に心がけてたことを出会ってすぐの高校生に言われた経験は、わたしの中の思い込みをまた一つ破壊してくれた。 彼女も大学4年生になり、この四月から社会人として働く。わたしはもう卒業しない。時期を区切ることがなくなっている。当たり前に日々が続く。それに違和感を持つこともなく。 彼女の卒業は、そんなわたしに何をもたらすのだろうか。わからない。わからないけど少し苦味みたいなものがある

嫉妬の対象。

どんなにすごい起業家さんやキャピタリストさんを見ても嫉妬したことはないけど、どこの誰かもわからない人の文章に強烈に嫉妬することがあるから、それがもう答えなんじゃないかなと最近思う。 あんまり気付きたくなかった真実。 今日はたったそれだけ。 他のエッセイはこちらから👇

カリスマ性のある人。

「カリスマ性ありますね」

思い出せない夜。

叫び出したい夜がある。

誤解されるけどやらないとならないこと。

差し出すように話をすることがある。 伝わらないかもしれない、だけどこの形じゃないと伝わった時ズレてしまう。そういう時に、身の全てを差し出して、誤解されることも覚悟して話をする。 2時間半の講義を3回受け持った。 初回、心無いコメントが多く飛んできた。

LEON(1994)

純粋なレオン。だけど、大人の殺し屋。 振り回すマチルダ。だけど、12歳の子供で泣き虫。 レオンがマチルダに服を買ってくる。一生懸命。女の子に服なんて買ったことないようなレオンが選んだんだろう。愛らしい。でもその服には興味を示さないマチルダ。彼女ならレオンが一生懸命選んだことも想像ついただろうに。興味を示さない。 その時実は、レオンは仕事をミスして怪我を負っている。その状態でも買い物に行ったのか。 彼女が暴走し、弟の仇のところに突撃し捕まった。助けに来るレオン。無

それは、あなたが変わったんじゃない?

全身黒。髭と長髪。どこにいてもオーラを感じる。そんな先輩がふらっとお店に入ってきたのは23時を過ぎる頃だった。久しぶりの再会である。ただ悲しいかな、お酒が入り始めて4時間を経過しているわたしの記憶はその頃からぶつ切りである。 先輩と初めてお会いしたのは、西粟倉村という人口1400人程度の村。当時のわたしはとあるプロジェクトに本気で取り組み、その結果、村にいられなくなる直前だった。初対面であるにも関わらず、飲みながら、泣きながら「悔しいです」と繰り返すわたしに真摯に向き合って

人を見る目なくていいなぁ。

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悪意に鈍感なのかもしれない。

どうやら嫌われているらしい。

誰か一人のために書きなさい、ができない。

誰かに向けて書くことがどうしてもできない。 よく文章術系のノウハウにある「誰か1人に手紙を書くように書いてみましょう」。これが本当にダメ。絶対書けない。 何度も挑戦はしたけど、やっぱり無理。誰かって誰だよ...。

列に並ぶと目の前を横切られる。

また目の前を横切られた。 行列に並ぶ。列が伸びれば伸びるだけ、横切る人が目の前を通る。どれだけ非効率でもわたしの前を通る。歪な十字が形作られる。 『カラオケ行こ!!』という映画のヤクザ。とても距離が近い。あえて、なのか、無意識なのか。その近さゆえに嫌がられることはあれど、最終的にその身体的距離にふさわしい精神的距離に落ち着く。ずるいな。『正反対な君と僕』という漫画ではそのことを「初速」と表現されていた。初速が遅い男は退屈で旨みを感じられない、と。わかる。けど、いやだな。そん

脅されたはなし。

「じゃあ結構です」

今年やりたいことを書いたら調子が悪くなった。

年が明けた。SNSを眺めると「今年やりたいこと」が並んでいる。影響を受けやすいわたしも書いてみた。しかし書いた時からどうも調子が悪い。理由がわからない。 月一、大学の友達とオンラインで1時間ほど話をする。近況だったり、今考えていることだったり、非常に楽しい時間だ。彼に2023年について聞いてみた。 「凪の1年でしたね」 つまらない1年だったという文脈かと思ったけど、どうもそうじゃないみたい。逆に最高の1年だったらしい。物足りなさや焦りはないのかという問いにも 「ない。