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いちいち、たちどまる。

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ほっとけばいいのに「あれ?」って思ったことを書いてます。 400〜800字程度の短いエッセイです。 メンバーシップに入ると全部読めます。
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2024年2月の記事一覧

ひとたらし。

彼女は留学に行けなかった。だから地元の岡山でインターンを始めた。それがたまたまわたしのところだった。そんな始まり。 圧倒的な自己肯定感。わたしのことを愛さないなら、世界の方がおかしいんじゃない?とでも言わんばかりの万能感。彼女は嫌味のなく、意識なく、人をたらしてしまう。そのはじめてのインターン先に選ばれたのは幸運だった。 はじめこそ戸惑いはあったものの、その圧倒的人間力で仕事を覚え、仕組みを覚え、人といふものを覚え、すぐさまエースに。彼女に頼ることでようやくわたしたちのチ

卒業。

出会ったのは、彼女がまだ高校生の頃だった。 聡く、穿った彼女は、初対面のわたしに と言い放った。無意識に心がけてたことを出会ってすぐの高校生に言われた経験は、わたしの中の思い込みをまた一つ破壊してくれた。 彼女も大学4年生になり、この四月から社会人として働く。わたしはもう卒業しない。時期を区切ることがなくなっている。当たり前に日々が続く。それに違和感を持つこともなく。 彼女の卒業は、そんなわたしに何をもたらすのだろうか。わからない。わからないけど少し苦味みたいなものがある

質問したい人と、聞いて欲しい人。

いつからだろう。 多くの人の前で話すのに緊張しなくなったのは。 お呼ばれして、全国の地方を回る。会場には数百人の人が話を聞きに来てくれる。多い時も少ない時もあるけど、「はじめまして」の人にたくさん会う。 わたしが今まで考えてきたことや体験してきたこと、できるだけその場にアレンジして「伝われ!」って気持ちで話す。この言い方なら伝わるかな、こういう順番ならわかってもらえるかな。そんな試行錯誤は疲れるけど、心地良くもある。 だから、会場からの質問はとても嬉しい。的外れでもいい

タイムリープの夢をみる。

高校生の時から、タイムリープをよく考えるようになった。以前はタイムスリップだったか?いずれにせよ、わたし自身がその身のまま過去に行くわけではなく、記憶だけもって幼きわたしになるというものだ。そういう夢もよくみる。 今に後悔はないし、どちらかというと、奇跡的にうまく行ったことの連続で今のわたしがあると思っているにもかかわらず、である。不思議だ。 いや、少しは「後悔」のようなものがあるのかもしれない。

嫉妬の対象。

どんなにすごい起業家さんやキャピタリストさんを見ても嫉妬したことはないけど、どこの誰かもわからない人の文章に強烈に嫉妬することがあるから、それがもう答えなんじゃないかなと最近思う。 あんまり気付きたくなかった真実。 今日はたったそれだけ。 他のエッセイはこちらから👇

カリスマ性のある人。

「カリスマ性ありますね」