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住宅ローンの事前審査まとめ 必要書類と審査基準について

こんにちは、住まいとお金のコンサルタントくみょんです。
住宅ローンには、簡易的な事前審査と正式な本審査があります。今回は住宅ローンの事前審査についてまとめてみます。

住宅ローン事前審査はいつやるの?

住宅ローンの事前審査は、買い手側にとっては「この物件を買えるのか」の判断基準となり、売り手側にとっては「この人は買える人なのか」を見極める手段となります。

新築マンションや中古マンション、建売住宅などの場合は、多くの場合は購入申込の前に審査を行います。注文住宅ですと「請負契約前」としてほしいものですが、契約後に行っているケースもあるようです。

新築マンションの販売現場では、モデルルームを見学し2回目のアポイントを「住宅ローン事前審査」で取ることが多いと思います。買う気があれば「住宅ローンが通るか確認しておきたい」となりますので、顧客の本気度を測る目安にもなります。

事前審査に必要な書類は?

住宅ローン事前審査で買い手側が用意するものは次の通りです。
・運転免許証(ない場合はパスポート、マイナンバーカードなど)
・健康保険証
・源泉徴収票
 (確定申告をしている場合は確定申告書、表面だけではなくすべて持参)
・法人代表者の場合は決算報告書3期分があるとベター

物件資料などは不動産会社を通して事前審査をする場合は、業者が用意してくれますが、自分で事前審査をする場合は、物件チラシや図面が必要となります。

最近はタブレットで事前審査をすることが多い

ある程度の規模の不動産会社ですと、iPad等タブレットで事前審査をすることが多いです。

一番メジャーなのが、凸版印刷の「Smart Entry Tab」というアプリを使った事前審査です。これは、いくつもの銀行に一度に事前審査をかけることができ、また最初に申込者の概要を入力することで、どの銀行の審査基準であれば、土台に乗るかをその場で判断してくれます。

都市銀行だけでなく、ネット系の銀行の住宅ローンやARUHIなどフラット35の申込も一緒にできます。(不動産会社に拠ります)
やみくもに事前審査をかけることは必要ないと思いますが、変動金利と固定金利を迷っているケースや、審査基準の違いを考慮して2行程度事前審査をかけてみるのが良いと思います。

私がマンション販売をしていたころは、都市銀行とフラット35に事前審査を申し込むケースが多かったです。このアプリの良いところは、手書きや写真の読み取り精度がとても高いことです。もちろん紙も不要です。

住宅ローン事前審査の基準は?

住宅ローンの事前審査で主に見られている項目は、次の4つです。
①個人信用情報(現在の借入とその返済状況)
②①も考慮し、返済負担率に納まっているか
③勤続年数や勤務先(収入の安定性)
④物件価格と借入金額の妥当性
金融機関によっては上記以外にも独自の基準があります。

借入可能額の計算については下記記事もご覧ください。

事前審査の結果はどのくらいで出るの?

これも金融機関によりますが、大体1~2営業日程度で結果が出ます。
私個人の感覚ですが、事前審査結果の出るスピードはこんな感じです。

フラット35>都市銀行>ネット系の銀行

事前審査が承認の場合は、「事前審査結果通知書」等の書類が発行され、その中に借入金額や借入年数等の情報と、本審査に進む際の条件が書かれていますので、しっかり内容を確認しましょう。

特に、既存の借入の完済条件や、自己資金エビデンスの提出、勤務先からの給与証明書等の条件が付いていることがありますので、「いつまでに充足するべき条件かどうか」も含め確認します。

事前審査はあくまで「仮」の審査。早めに「本申込」を行い安心しよう

事前審査が通るとホッとするかと思いますが、事前審査はあくまでも仮の審査です。
銀行が事前審査の段階では物件の担保評価をしていなかったり、申込人が本申込で提出した書類が事前審査の内容と異なっていたりすることで「事前審査は通ったのに本審査で落ちた」というケースに私は何度も出会いました。

事前審査が通ったら、すぐに本申込に進むようにしましょう。


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