ありがとう、モルデカイザー
League of Legendsというゲームの魅力は多々あるが、140体以上のチャンピオン達もその一つだ。
彼ら(彼女ら)はそれぞれ個性があり、強みがあり、そして愛くるしいまでの魅力がある。
そしてサモナーは時に一つのチャンピオンに入れ込み、使い込む。僕もそんなサモナーの1人だ。
僕はTwitterの方で常日頃から「サイオン」というキャラクターについては熱く語ることがしばしばある。あのキャラクターを心から溺愛し、崇め奉っていることは認めよう。
しかしLoLというゲームを本質的に僕と結びつけてくれた本当のチャンピオンは別にいる。
その名は 「モルデカイザー」
モルデを知らないサモナーのために簡単に説明すると
•鋼の体という外見なのに紙装甲で
•CC(行動妨害)スキルを持たず
•移動スキルも無く
•そのくせ接近して三回敵を殴る必要がある
•バグだらけのチャンピオン
である。
まともな思考をしていればまず触ろうとすら思わないだろうが、LoLを始めたての僕は何故か強く惹かれた。
欠点だらけの彼だが強みももちろんあった。
例えば、訳の分からない回復力があったり、敵チャンピオンを倒すと亡霊として使役することができたり、ドラゴンを倒すとドラゴンが仲間になったり...
それに何より、敵がモルデの事をよく知らないので、格上相手でも所謂「分からん殺し」が通用することが多かった。
僕はランクマッチで連敗すると決まって彼を出したものだ。
僕は彼を「連敗ストッパー」と名付け、彼もその名に恥じない成果で応えてくれた。
そうして表のサイオン、裏のモルデというLoLで独自のスタイルを確立できた。当時身の回りにはモルデを使うフレンドはおらず、つまりはオリジナリティが生まれたのである。
ゲームにおいてオリジナリティの獲得はすなわち”没頭”を意味する。
誰も真似できない、自分だけの勝ち方。楽しみ方。
それは教えられてばかりの僕にとって何より嬉しい事だった。
あの日なけなしのXPをモルデにつぎ込んでなかったら僕は1,2年でLoLから離れていたかもしれない。
モルデを使ってなかったら出会えなかった大切な友達もいる。
そんなモルデカイザーも様々な欠点が見過ごせなくなったのかついにリワークとあいなった。
正直寂しい、アーゴットのリワーク時よりも格段に深い寂しさを感じるが、リワーク理由には仕方のない部分しかなく納得はできている。だが寂しい。
今は新たな力を得て生まれ変わった彼が縦横無尽にサモナーズリフトを駆け巡り、サモナー達を恐怖に陥れる日を待ち遠しく思う。
改めてありがとうモルデカイザー。そしてお疲れ様。
リワーク直前のモルデへ 1人のモルデ愛好家より
PS:アカリの悲劇を忘れないでくれRiot
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