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えんぴつの持ち方

2022/10教室だより~幼児編

こちらは、幼児さん限定の記事になってしまいますが・・・
えんぴつの持ち方について記事にいたしますので、参考にしてください。

手の小さい幼児さんは、画像のような濃くて太い鉛筆を使います。
当教室に体験に来ると、鉛筆削りとセットで1式差し上げています。

細い芯の固い鉛筆では、書いている実感や、紙に滑らかに書けないことによって書く気を無くす幼児さんが多いです。
まだ手が小さい、力が弱いうちは、『こどもえんぴつ』を使って書く喜びを味わうことが、書きたがるコツです。

えんぴつ持ちの練習を指導している中で、良くあることを順に解説していきます。

①3点(親指、人差し指、中指)持ちになっている

なんとなくで最初持たせない、力の弱い幼児さんが自然にえんぴつを持ち始めたとき、3点持ちになるのは良くあることです。
最初持ち始めたときが大事で、その時、正しい持ち方で教えること。
一度3点持ちを覚えてしまうと、小学生になっても良くあることですが、そのままの持ち方を継続してしまいます。
・・・実は私もそうだったのですが、大人になって、自分で意識すると中指は外せます。
ただ、幼児さんはそうはいきません、中指で持たない!と言ってしまうと、イヤになってしまって、書くのを嫌がる子もいますので、そこはうまく誘導してあげる必要があります。

~これは、楽しく遊ぶようにやらせてください~

最初、親指、人差し指の2本の指を立て、それ以外の指はぎゅ~っと握る。
(本当は残り3本は軽くてもいいのですが、最初意識的に握らせないと、握力が無いのか、指が広がる子がいます。)

親指と人差し指を立てること

その後、親指と人差し指で輪っかを作ります。

立てた指で輪っかを作りエアでえんぴつ持ちをする

この時、指の腹をくっつけたり、離してみたり、
くっつけた指を手前にクイックイッと、関節を意識したような動きをさせることで、指の動きに柔軟性を持たせます(関節の運動)

その輪っかの間にえんぴつを入れ、えんぴつは親指と人差し指の付け根に寝かせる。これを忘れるとえんぴつが立ってしまいます。

2本の指でえんぴつを持ったあと、再度先ほどの関節の運動をしてみます。
指で動かすイメージを作ってください。

上記を試しても、どうしてもうまく行かない場合は、まだ力が足りない、関節が柔らかすぎるのかもしれません。えんぴつ持ち用のガイドを使っても良いですが、力の入れ方が分からなくても書けるので、なるべく早めにガイドを外してください。

②えんぴつを持っている親指、人差し指の位置が変

どちらかの指が重なるようなケースですね。
これも、①の練習が大事です。
ちゃんと両方の指の関節が使えているか?使えていない場合、重なります。教室で様子を見ますが、大体親指、人差し指をえんぴつに添えているだけで、力が入っていません。

この状態の持ち方の子は、上から鉛筆を抜くと、スッと抜けてしまいます。

あとは、親指にだけ力が入りすぎて親指の関節が中に入ってしまう場合。
輪っかを作るイメージを持たせ、鉛筆を引っ張り抜けないように、意識させるのが効果的です。

③公文の運筆の教材の使い方

運筆教材は、Z1、Z2、Z3と3つのレベルで構成されています。
それぞれ100枚ずつですが、何度も上達まで同じプリントを使って繰り返します。
それぞれの教材にそれぞれの意味があり、まずは大きく書くこと、その時の手や腕の動かし方、それがだんだんとステップを踏んで、細かくコントロールしながら書けるように・・・という風に変わって行きます。
その教材レベルを決めるのは、今のえんぴつ持ちのレベルを見ている教室の先生です。
何気なく、ステップアップしていくものではなく、今ここが課題だから、この教材と意図的に決めるもの。
意味がある教材ですので、適当に書かせないようにと思います。

④左手の位置

以外にも大事なのは、左手の場所。
左手でプリントを押さえないことの無いように、また左手にどのくらい力を入れたら、プリントがズレないか、そういう感覚を育てています。
自分で体得してもらいたいので、大人が押さえないように自分でさせてくださいね。

⑤学習が終わったら・・・

これは躾に近い部分ではありますが、学習が終わったら、鉛筆を削ること。鉛筆を削らず、次に使う前に削らない。
えんぴつは学びの道具です。
次に使う時にすぐに使えるように、また削り方も、片方だけ削れているようなことの無いように、バランスよく、黒い芯が出るように削ってください。

靴は脱いだら揃えるのと同じレベルで躾けていただけたら何よりです。

以上


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