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1年の締めくくり『愛』を持って・・・

2023/01教室だより

あまりファンシーなお話は得意では無いのですが、年内最後に、そして2023年に向けてお伝えすべきことは何だろうか?と、冬期休業に入ってからずっと考えておりましたら、ハッと気付きました。

子どもを健全に育てること、そして、最終的には賢い子に育てるには、親は当然、周りの大人の愛情であること、今一度お伝えすべきではないかと。
当たり前のことですが、この当たり前のことを忘れかけていませんか?

幸せはスマホの中にはありません。
もちろん、これを見ていただいているのも、その小さな機器の中ということは承知しておりますが、大事なことを見失わないよう。

情報はあふれています。
ちょっと調べれば、あらゆることが出てきます。
でも、こういう時代だからこそ、感じてほしい。

子育てで大事なのは何か?
教育とは何か?親が果たす役割は?

答えに絶対的な正解などなく、全て関わる人によって築き上げられていくものです。
このやり方が良い、悪い等、この世に同じ人が居ない以上、絶対等あり得ません。

公文式も絶対ではありません。
もはや探せば、何が良いのやら分からない世の中です。
子育ての方法もそう。

大事なのは自分の頭で考えることです。

親が主導しない方がいいこともある。
子育てを逆算しにくいのは、自分の経験にとらわれてしまうから。

子どもには子どもの人生、能力があります。
まだ、まっさらなうちに、子ども自身の力が育つように。
それを親が頑張るというのは違います。
あまり下駄を履かせすぎて、自分の力では何ともできないというような子に育てないように。
伸びしろは保ったままで、自分の力で勝負するときまで、伸び伸びと育てましょう。

これは右、これは左、と指示する、教えるように育てると、自分では手も足も出さない子になります。

親が好きとは言えない小学生が多いと聞いています。
まだ小学生なのに、驚きです。
思春期、反抗期の時期だから、と思ってしまうかもしれません。
でも、まだまだ親からの愛情を受けたい時期に可哀そうなことと思いませんか?

子どもは未完成なもの、自分で歩み続けて成長を続けるものなので、心配性だからなのか、労力の掛けすぎなのかは分かりませんが、子どもができないと責め立てる親が多いそう。

幼児期は勉強を勉強とは思っていません。
そこで一緒に勉強を楽しむように関わってあげていたか?そして、自分でできるように少しずつ手を放してあげる、そういうかかわり方をしてあげてください。

小学生になって、勉強へのネガティブな気持ちが増えてから、ゲームやスマホばかりしてなかなか自分から勉強しようとしない子に育ってしまってから、ああだこうだとお説教するから嫌われてしまう。
そういう親ほど自分もスマホやテレビを見ながら、子どもには説教していたりする。
一緒に併走してあげる期間があったり、今詰まっているところを知るくらいの気持ちで一緒に過ごして来ていれば、子どもも心を開いてくれる。

子どもに勉強をさせさえすれば、その子の人生が明るくなる、と思ったら大間違い。
子どもが将来、幸せになるにはどうしたらいいのか、小さいときから、考えてあげてほしいのです。
スマホ漬け、会話の無い食事、家では勉強ばかり、すぐ小言を言われる、そういう関係性ができてしまうと、なかなかそこから脱却できない。

心の豊かさを育てること。
世の中で起こっていることを自分のことのように捉えられるように、興味や関心を持つような子に育てること。
人の痛みが分かる子に育てること。努力が実ることを信じる子に育てること。体力をつけること。本を読んで深く考えること。

基礎的な学力さえあれば、考える力は自分で育てるものです。
そういう大切なことでも、正解を教えてもらえると思っていませんか?

小さな時から、公文と一緒に育って来られた方は、親子の会話を大事にされ、公文の教材の内容がきっかけで、親子で会話をしたり、何気ない知識が公文に有って、気付くと深い理解に繋がっていたという経験をされている方が多いです。大切に育てているんだなと私から見ても感じます。

そういう経験をされたことが無い方がいらっしゃったら、もし、公文式は浅いと思われる方がいらっしゃったら、自分の子育てのスタンス、関わり方、子どもの教育についての意識を見直されること。

もう、そういう浅はかな勉強のさせ方では、ただ知識や解き方を覚えればいいのでしょ?という感覚で勉強をさせているのでは、レベルの高い学校ほど、全く通用しなくなってきています。そして、その勉強のさせ方に、親子の間で『』があるのかどうか、というところが原点なのかなと思う今日この頃です。

ただ『くもんやりなさい』と子どもを追いつめる前に、なぜやらないのか、これまでの親子関わり方で見直すべきことはなかったのか、を考え直す年末年始の期間にされても良いかもしれません。
自分で自分のやることにプライドを持って取り組めるようになったならば、おのずと自分から勉強する子に育っています。ずっと言わなければやらないというのは、何かを掛け違えている証拠です。

公文はできない状態で進ませるのではなく、自分でできるようにしてから進ませるという意味で他の勉強法とは違います。親や先生が手を掛けすぎている、できないのに上の教材をさせているというのは、全く公文式の良さを活用できていません。

自分でできるように、というところを意識して育てること。年齢が上がる前に、その流れに乗せてあげなければ、自然な実現は難しくなります。
高学年から始める子も必ず簡単なところからスタートするのはそのためです。

を持って、手を放す、それが自学自習、自立を導くための肝です。

最後に年末のご挨拶である保護者の方よりいただいたメッセージ。
心より感動いたしましたので、引用させていただきます。
幼児さんより、教室の歴史とほぼ同じくらい通っていただいているご兄弟。
公文の良さを、そしてお母さまの愛、温かさを感じる文章で何度も読み返しました。公文に丸投げでも無く、子育てを公文と共に生きていらっしゃったことで、この深みが生まれているのだと感じます。私たちスタッフ一同もこの子育ての輪に入れていただいているようで、本当にありがたく、一緒に成長を喜び合う仲間であることが何よりも貴重なことと思っております。

東郷先生、今年も○○と○○が、大変お世話になりました。
確か来年2月で2人とも公文を始めて10年になるかと思います。
これまで続けて来れたのは先生方が子供だけでなく私たち親のサポートもしてくださっているおかげです。
本当にありがとうございます。
周りの友達が公文から塾に切り替えていく中で親子共々考えるところはありました。
塾でテストに出るところを教わり定期テストの点数が上がるかもしれません。
しかしながら公文で身につけた勉強の習慣や国語の教材から得た社会や理科の知識はすごいなと日々感じています。
定期テスト前は、特に公文に辿り着けないことが多いのですが少しずつでも前に進んでいけたらと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

ある兄弟のお母さまより

良いお年を。そして2023年もスタッフ一同、愛を持ってお子さまを自学自習に導くべく、お預かりいたします。東郷

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