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ある保護者さまとのやり取り【実例】

私自身の話ですみません。
最近は、急に面談に臨む前の気持ちが変わったことに気づきました。今までは緊張まではしないのですが、どちらかというとストレス、嫌では無いのだけど、それなりのプレッシャーというか、そういう気持ちの方が大きかったのですが、急に気持ちがフッと軽くなって、こんな私でも誰かのお役に立てているのであれば、それはすごく幸せな貴重なことなんじゃないか!?と考え方が変わってきまして、そこから、ちょっとワクワクし始めました。

今、春休みに行いました『標準学力テスト』の結果が届きまして、ちょうど保護者面談をしているところなのですが、やってきたことへの結果を見られて、やはり公文を頑張ってきてよかった、やっていない教科も増やそうという前向きなお話をしてくださる方が多いなという印象です。結果が出ると私もとても嬉しい、自分の力で頑張り続けたことが結果に繋がっている、○○(くん、ちゃん)偉いな~って、自分の子のように誇りに思います。
結果にコミットする教室でありたい!と思います。

さて、ちょうど今月いただいた生のお声2件をそれぞれ紹介させていただきます。

一つ目は、体験でお越しいただいた際での面談でのことです。
不思議に思われることが多いのですが、私としては、当たり前のスキルになってしまっていますけど、もう子どもを見て大体どういう子か分かるようになってきています。最初、お会いして診断テスト等させていただく際の雰囲気、子どもの話し方、話す内容、問題の解き方等、色々な要素を総合して、発達のゆがみや、何が得意か、苦手か、今どういう状況か、生活面で困ったことがあるならこういうこと、この先どういうことが起こるのか、等、最近はこのタイプの子だったら、運筆(鉛筆の持ち方や筆圧等)はこうだろうな、とか、逆にこういう強みがあるな、等。
多分、公文の先生として、言語化しにくい、暗黙知レベルのことが、段々言語化できるようになってきている、そして、私もそれが楽しい新しい境地に来ているなと感じます。

先日、初回の診断テストで、私自身がそれを楽しめる状況になったことに気づき、いつものことですが、その裏を取るように保護者さまとお話し、つじつまが合わないと感じた事象の理由等も探り、多分ご両親しか知らないようなことをお伝えしたところ、『占い師のような・・・』と言われてしまいました。『何でそう色々と分かるんですか?』と聞かれましたが、これまで多くの親子と出会ってきて、毎回謎解きをしてきたからだと思います。
何組の親子と今まで対面してきたんだろう、積み上げては数えていませんが、昨年は少ないほうでしたが50組はお会いしています。教室を立ち上げて12年ほど、真剣に経験を積み重なれば、それはそうなりますよね。
まだまだもちろん最初に分からないこともたくさんあるのですが、入口を大事にするということは、その情報をどう使うかに繋がっていきます。所作とか、やり方とかはもちろん最初入れていきますが、こういう子だから、こういう風に育てていこうというような大きな方針を立てていくというところに活かしていくべきなんですよね。情報を入れられないレベルは努力や経験が足りないとして、そこはクリアできているとして、次のステップとして、入れた情報の使い方というのが大事ですね。日々子どもの観察や保護者さまとのコミュニケーションを大事にしているのは、その情報を使って、どう子どもを育てて行くかというところにアンテナを張っている状態。

以前、保護者さまに、私たちは教室でただ、子どもの勉強を見ているのではなくて、自分が決めた教材が合っているかや、子どもの解くときの目線や頭の動かし方等から、どのくらい理解しているかを推測したりもしている、そうやって、今後どう進めていこうかというのを考えるヒントを得るために観察しているんですとお伝えしたら、大層驚かれました。こういう思考でいることを私たちの目線からお伝えすることも大事なんだろうなと改めて思った次第です。

さて、もう一つは、年少さんより長年通ってくださっている小6の生徒さん、英語も年中さんからすぐに3教科学習を始め、色々と紆余曲折はありながらも、ここまで続けて来られました。学習習慣づけもしっかりされて、6年生の子が良くこんなにちゃんとやるということを実践できるものだなと感動をしていたお子さんでもありました。

つい最近、お母さまからメッセージをいただきました。
せっかくなので、許可を得ましたので、生のお声を共有させていただきます。

6年生から、学校課題が自主学習制になり、先日行われた漢字テストの平均点が63点だったそうです。再テストも直しもなく…
○○本人は、今までと同じくらいの点数で、直しもしっかりしていたので良いのですが、やる子やらない子の差が開きそうで。。。そちらに流されないように見守らないといけないと思っています。

【解説】6年生になると受験組がいるので、公立小は更に子どもたちの学力差が大きい
また塾に通っている子も多く、宿題も多いので、学校は宿題を控える傾向にある

東郷からの返事

学校の漢字テストについて教えてくださり、ありがとうございます。
お感じになられたこと、そうですね、特に私がこれまでずっと感じていることです。受験等に向かって頑張る子たちは良いけど、そうでない子たちは、たるんだようになってしまい、上下差が更に開くことになるというのが、5,6年生だと思います。
2,3年生くらいの雰囲気を見ながら、将来想像して心配な子は敢えて受験の方をおすすめすることもあります。目標があれば、頑張る方向に向いていきます、悪い方に流される時間等ありませんので。

【解説】受験はされないと決めていらっしゃる親子には、何か別の目標を持つようにお伝えしています、オブジェをもらったことが無ければオブジェ獲得のように、英検でも良いと思います。

お母さまよりお返事

我が家は、私も主人も、地方の田舎出身で。中学受験をする子もいましたが、学校の授業だけで学習内容を理解していることが大前提。
プラスαの学習塾、というような環境でしたので、○○の学校や、この辺りの小学校事情を知って、ただただ驚いてしまって。学校が、義務教育を放棄しているのでは?と感じてしまうこともあって…

ここ最近、本当に、公文を続けていて良かった…と、感じています。公文のおかげで、自分から学習することができていますし、国数英は、授業先取り状態なので、簡単♪と言っています。さらに、社理などは、新しく知ることも多くて楽しい♪と言っています。
授業中に積極的に学んでいるからか、社理は、完全置き勉(学校に教科書もノートも置きっぱなし)なのに、先日の社会テストでは、しっかり100点取ってきていました。
国数英のアドバンテージが、学習に対する自信にもなっていることも一因だと感じています。

先日の授業参観で、保育園時代に一緒だった子のママさんと話したのですが、その子は、受験と言うわけではないけれど、学習塾に通っているそうで。それでも、なかなか理解が追いつかなくて家庭でも教えてるけど大変!!という話をされていました。
我が家といえば、聞かれれば答えたり一緒に考えたりしますが、基本的には、○○が勝手に学習しています。1-2ヶ月単位の学習目標を立てることはありますが、毎日毎日、これやって、あれやって、ということはないです。これも、公文の目指す”自律”の成果なのかな、とも感じた、ここ最近の出来事でした。

以前から、こうだったわけではなく、小さいころは泣き虫の子、ちょっと難しいと涙を流して良くお腹が痛いと言っていました、色々な積み重ねで気付くと自分でできるように

何をお伝えしたかったかというと、

強くたくましく育てるのは、一朝一夕では実現しないということなんです、私が当時、この子との出会いの入り口に見たのは、賢いけど、自分の可愛さを武器に弱い方向に行きそう、ということ。
(かわいいという言葉がぴったりの子でした、ウルっとされたら何でも許せそうな)
くもんは鍛えられるメソッド、信じて付いてきてくださるご家庭との信頼関係が無いとなりたない成長だと振り返ると思います。

多くの出会いによって、私もこんなに成長させていただきました。そして、またこの学びを新しい親子に還流してまいります。
もう、この子は大丈夫一人で歩けるね、というところまで、一緒に伴走させてください。

日々の感謝の想いを込めて。東郷

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