2020.11.21.sat. 配信苦
11月は遠隔デジタル配信での司会を2つやった。
11/7(土)広島大学理学部「中学生・高校生科学シンポジウム」。
例年広い会場に所狭しと並んだポスター発表と、大講義室にみっちり並んだ県内の中高生を前に緊張の研究発表、という一大イベントなのだが、今年はやむなく研究発表だけオンラインでの開催となった。
発表する各学校をつないで配信テスト。テック担当はサイエンスカフェでもお世話になっている高橋先生。春からの遠隔授業で、やってみながら体得された配信スキル&マシンをいかんなく発揮。高校の先生たちもこの春から突然のオンライン化に大変なマンパワーを注がれたのでありましょう。つつがなく終了。
さて当日、カメラに向かって研究発表する高校生たちは緊張の面持ち。
しかし、いいこともあった。
発表への講評を大学の先生方にお願いしているのだが、そのやりとりがとても「密」だったのだ。
時間がタイトで進行を気にしていた昨年までと違って、物理的な席移動などがないので時間たっぷり。しっかり議論ができた。
高校生たちもそれぞれホーム(慣れた場所)にいる安心感からか、しっかりチームで相談していろんなことを質問できていた。
遠隔の相手に向かって呼びかける司会、わずかなタイムラグがある中で会話に入っていく難しさはたしかにあったけど、やってるうちに慣れてきた。
「あの富嶽とかいうスーパーコンピューターも飛沫の計算ばっかりせずにこういう仕事をしてはどうか」などという軽口もたたき、最後は「新しい生活様式の集合写真」を撮影して楽しく終了することができた。
終了後、「見てましたよ」とキャプチャ画面を送ってくださった方が。
暗い!壮絶に暗い!
プロジェクターのスクリーンを見ながらその手前にカメラを置いているので、室内前列の蛍光灯を消していた。
しかも寺本の服装がダークグレー。暗い、暗すぎる。
寺本がライトアップされて映る必要性はあまり感じないが、高校生たちはこの画面をずーっと見続けるわけで、やっぱり気が滅入るじゃろこれは。
映ってる人の美醜はともかく、明るく表情がいきいき見えるというのは案外大事なことなのかもしれない。
後日、雲間喫茶にきてくださった方と雑談。
その方も春以降教室ができなくなり、オンライン教室開催を考えたのだと。
「オンライン教室のためのオンライン教室」に参加したそうだ。
「そしたら、講師は白い服を着ろと。できたらゴールドのアクセサリーをつけたらいいと。そんなキャラじゃないし戸惑いますよね」
「そして座った膝の上に白い布を置けと。白い布ないからA4のコピー用紙をセロテープで貼ったらガサガサいって落ち着かなくて」
ぎゃはぎゃは笑いながら伺った。
そういうのはアメブロとかですごい上手に撮ったプロフィール写真載っけてる人が上手なんすよきっと、などと悪いことを言う。
「そもそも顔色悪くて写真写りわるいのに、無理にオンラインでやらんでもいいか、なんて思ってしまって」
いえいえ、ぜんぜんお綺麗だから大丈夫なのに・・・
「自分がどんなふうに他人に見られているか」を意識してこなかったタイプの人にとって、改めて自分の見栄えと対峙するのは相当きつい。へこむ。
11/21(土)地球に優しい中国茶交流会オンライン講座
「バーチャル茶荘探検」まうぞう先生、ろびん先生
例年この時期に東京で開催されるお茶好きたちの祭典、通称「エコ茶会」。
今年は主催のあるきちさんの英断でオールYouTubeライブ配信となった。
ということで、台湾茶の妖精まうぞうさんからお声がけいただく。
「せっかくオンライン配信なんだから広島とつないでろびんくんにもしゃべってもらいたいんだよね、で、マニア二人で暴走してしまわないように司会して」とのこと。
いやまうぞうさん一人しゃべりで十分面白いんですよ。マシンガントーク。
司会がスピード感殺してしまわないか心配だが・・・
前回の反省をもとに、雲間臨時特設スタジオにちっちゃい照明を配備。
コロナ禍の春、お茶教室を配信でやろうと試行錯誤した時に、手元撮影用にスマホスタンドを買ったのだった。それに付属してたちっちゃいライト。
カメラは新調したMakBookAir本体ので問題ないかな。
が、マイクはどうなんだろう・・・
広大での配信の時、スピーカーホンが接続されていて、向こうの音もよく聞こえたしこちらの音声もよく拾ってくれていた。あれがあったほうがいいのかな。Amazonでポチる。
しかし結果これが仇になったのか?
まうぞう猫(笑) 広島組の映像はまあこんなもんかなと思う、
がしかし最悪、音がぎゃんぎゃんにひび割れていた。
ZOOMでやりとりしてる分には気にならなかったのに、アーカイブを見てみてびっくりした。
雲間は漆喰の壁だからか、相当反響する。
「この店はPAがいらないね、生音がよく響いて気持ちいい」とウクレレ奏者の方に言われたことがある。
だから声も反響する。反響した音も広指向性マイクが拾ってわんわんいってたのだと思う。ろびんさんの低めの声はそうでもないが、寺本のキンキン声は耳に痛くて聞く方は相当しんどかったのだろう。タイムラインに苦情が書かれた。
ZOOMからYouTubeライブに変換する際の音域設定などもあったのだろうが、こんな音質で配信はつらいよな・・・
司会の内容以前のテクニカルな問題なので、相当へこんだ。
指向性マイクを2本、が正解だったのだろうか?わからない。
配信なんてもういやだ、目の前の人に話すライブがいい、
というのは簡単だ。そしてその通りだ。
バエない寺本の顔を映してどうするよ、とか、機材やマシンやシステムや、まったくテクノロジーについていけない悔しさや、いろいろ重々身に染みた。
しかし、遠くの人と今時間を共有して話せる、会える、というのは
ちょっと昔は夢のような話だったはずだ。
それが、プロ機材がなくても、あっというまに実現する時代なんだ。
デジタルなタイムラグや音や映像の品質スキルは、回数重ねる訓練で上げていくことができるのではないか。
転勤で、お引っ越しで、遠くに行ってしまったあの方と
コロナでお家からお出かけしにくいあの方と
また、顔を見ながらお茶飲んで話せる、
そこにチャレンジしないでどうするんだ。
やれやれ、すごく反響する空間でのデジタル採音とか、どうやったら勉強できるんかね。ひとまず自分に鞭打つ。
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