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2020.4.20.MON 一日中見ていられる

「産総研が公開した地質サイトがすごい」とタイムラインに流れてきて知ったのがこちら。「地質図表示システム  地質図NAVI」

なにこれ!面白い!とFacebookでシェアしたらけっこうな反響があった。

「私も二時間くらいワープする。個人的には四国が惹かれる​」

「諏訪湖の下あたりから浜名湖の上をかすめて渥美半島、紀伊半島をぶった切って四国を横断、佐田岬半島から佐賀関、九州も横切って三角半島へ。まるでボディビルダーの筋肉みたいなものすごい力感を感じるなあ」

「教えてくれてありがとう!楽しいし、なんか落ち着きます」

「これは、授業にネタになりそう。。」

ん?授業ネタ?? 素粒子物理学の高橋先生だ。「雲間サイエンスカフェ「あなたの知らない量子の世界」でお話しいただいた。
地質図が素粒子の授業につながるんですか??

高橋先生「いや、ほんの授業のほんの一部です。糸魚川ー静岡構造線を境に東西で色合いが変わっています。西日本の方が、ピンクや赤が多いです。花崗岩が多めです」

寺本「フォッサマグナの西ですね。はっきり線で見えますもんね・・・先生の授業、地質?も含まれるんですね。いきなり素粒子じゃないのか・・・」

高橋先生「花崗岩には放射線をだす物資が少し含まれているので西日本はそれが少し多い、とつながります」

地質図ナビの「テータ表示」→「地球化学図」を表示し、放射性物質、たとえばウランUを選択すると、こうなる。

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寺本「今改めていじってたら、重力図(ブーゲー異常)とか地球化学図とかそれっぽいデータもいろいろあるのに気がつきました。すごいな・・・
地球化学図で見ましたら、Uの濃いところが西南日本の岩株型、強放射能花こう岩類 のラインと重なるように見えますね。おもしろい!」

久しぶりに元素記号見た。元素番号なんか忘れてる。本やら元素周期表を引っ張り出してきていろんな元素の地質分布をクリックしてみる。

小さい頃から石ころを各地で拾ってくるのが趣味で、拾った石はだいたいどこで拾ったか覚えている。こちら石コレクションの一部。特に好きなやつ。

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広島大学理学部の研究科公開(大学祭)では「岩石なんでも鑑定コーナー」があり、毎年新入りをそこに連れていって鑑定してもらう。


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「これは泥が高圧で固まったもの、これは火山活動によるもの・・・」

だからその石の故郷をこうして地質図で見ると、なんとなく感慨深い。
地球が固まって、地殻活動が起こって、ぐぐーっとこうなって日本列島もできたんだろうが、この石はどういう素材がどうなってできたのだろうか。

かつて立ち寄った温泉地付近をズームアップして、その地質と泉質の関係に思いを馳せたりする。この辺りは堆積平野なんだ、ここは火砕流でできた土地、車で10分も走ると湯の色も香りも変わるんだけど、なんでなんだろう。
形成時代は新生代、っていつだよ何万年前だ?
クリックするほどに謎が深まる。知らないことばかりだ。
もし大学で学び直すなら「地質学」を勉強してみたい。

「高知と静岡の茶が渋いのは、中央構造線の向こうだから?乱暴か?」

と尾道の今川さんからレスがついた。

寺本「いや、あると思うですよ。台湾の地質図とお茶産地見比べたら、礫質の地層が南北に走ってて、そこの茶産地共通の感じがあるですよ。地質と地表の土、一概に言えないけど関係あると思うんですけどねー。どうなんだろ。」
今川さん 「知覧もよく見ると、色が違う。独特の渋味。」「台湾のデータはどこかに載ってます?」
寺本「ここにはないけど、「台湾 地質」でググると出てきます〜」
今川さん 「朝宮と宇治田原も共通の渋さがあると思ってた。」

地質図から各地の茶の特色を読み取るんだね。

寺本「地質と産地の味比べできるじゃん!面白い!台湾で言えば奇来山あたりが礫礫で水はけよすぎる地質、その帯が南に下がるとちょっと玉山かする感じ」
今川さん 「好きな地層に乗っかっていても、人の腕前がダメならダメなお茶になるのも見えてくる・・。さみしい。あと、地形もか。きらいさん、茎茶っぽくて嫌いさん」「渋い地層でも、何代も土を作れば、朝宮のようによいお茶になる」
寺本「「生まれ」と「育ち」ですな・・・」
今川さん 「泥に生まれても、白象になる。ゴボウも磨けば白い!どんな生まれでも、良い育ちのお茶は、しっかり仕入れてます」

お茶の話でも盛り上がる地質図。

地図にレイヤーして見ることができるデータが豊富すぎる。
これは当分見飽きない。ステイホームのお供にもってこいだ。

などとずっとパソコンにかじりついていたらもうお昼。
親子丼作ってたべる。

いい天気なので着替えて散歩に出かける。
午後のスーパーは比較的閑散としてる。パスタの棚が空っぽになっていた。
どんだけパスタ好きやねん。
酒のつまみになりそうなものをいろいろ物色。
葉桜の川土手をぽてぽて歩いて帰宅。

明るいうちから風呂。今日は日本の名湯シリーズ「道後」。

さっそく「居酒屋しおり」オープン。
「ママ、コーラちょうだい」「はいよ、800円」「たっか!」
ここはぼったくりバー。出世払いでお願いします。
酒は「華鳩にごり火入れ」ちょっとぬるく燗つける。
豚耳スモークだのレバニラだのペペロンキャベツなどをちまちまやりながら飲む。

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散歩で連れて帰った花。おやすみなさい。

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