少し開いた窓

眠い目を擦るとまだ5時
窓から少し明るい色が差し
カーテンも閉めずに寝たこと
少しだけ後悔する。

二度寝もできず諦め身体を起こす

豆を挽いてゆっくりお湯を注ぐ
少し熱いコーヒーを眺めながら
タバコを口に咥えて気づいた。
私コーヒー飲めないの。

「コーヒーと煙草のコンビがいいのに」


少し開いてた窓からそう聞こえた気がして
窓の方を見ると外の音。

自転車の音

ゴミを出す音

猫の鳴き声

地球に自分しかいない気がした私は
安心してコーヒーに目をやる。

少し濃ゆくなりかけたコーヒーに
めいいっぱい砂糖とミルクを入れ
かき混ぜた。

あの人が見たら顔を顰めそうだな。

一口飲んでタバコを吸った。

吐いた息はいつもより甘く、
いつもより目に沁みた。

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