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カルチャースクール「シニアのためのAI講座の変」

「初心者向け文章講座」

本日の文章講座は面白かった、というか僕ひとりで力説してしまったのだ。まずは「令和の米騒動」なる事象を盛んに報じるメディアのこと。

「コメ不足の話を聞いて早速、30キロのコメを買い込んだ」という知人がいる。ご飯が主食のようで米がなくなると困るらしい。

今日のカルチャースクールでその話をすると、「わたしも大変だと思ってコメを買いに行こうとしたの」と言う生徒さんのひとり。続いて「息子にコメがなくなると大変だから、コメを(大量に)買いに行こう」と言ったら、息子は「報道に踊らされちゃ駄目だよ、もうすぐ新米も出回るだろうから」と冷静だったので「ああ、今までもそうだったから冷静にならなきゃ」と自分にいい聞かせて買いに行かなかったと言う。

近所の米屋では店頭のハリガミに「コシヒカリ10キロ6,980円」と、手描きの大きな文字。通販サイトを見ると同様に値が上がっている。というかこの価格が高いかなんて、あまりご飯を食べない僕にはわかりませんがね。過去を振り返れば「不足」「値上げ」など喧伝して得する奴が存在するってことを忘れちゃいけない。僕は不足と値上げなんて愚かな事象には過敏に反応しちゃいます。この世は流される者の集団でありますからバカな社会ができあがるのです。

「僕はね、ロシアによるウクライナへの侵略戦争によって小麦粉が不足するとかって話から、他の商品も、値上げの要因があるかどうかわからないのに、どんどん値上げしちまった。それでも日本国民は怒らない。カップラーメンなんか100円で買うことができなくなったし、庶民のお菓子でカ●ビーのか●ぱえびせんだって100円じゃ買えなくなった。もうね、こういう商品は安くなったって買わない。何故なら怒っているからですよ。基本は安い商品しか買わない(買えないw)。あ、忘れてたけれど、気づかぬうちに値上げされたうえに中身も減っているんですよ。怒るのが基本でしょ?

これは就任時にデフレ脱却っつう岸田首相が掲げた言葉に集約されてると思うんです。どうせ物価がバカ高いアメリカの指示なんでしょ?なんて思う。要は日本の物価が安かったデフレとかインフレなんてどうでもいいんです。何故誰も怒らないのか? っていう話なんです。だから政府に“流されて生きる国民を欺すのは簡単だ”なんてバカにされる。で、どんどん悪政が続いていく。気がついたときには戦争に徴収されているなんてことになるんですよ」

と、ひとりで興奮して他にも社会に対する不満をダラダラと話しているうちに時間が過ぎちゃって文章講座のお勉強は半分の時間しかできませんでした。ゴメンナサイね。

今回の文章講座は「文章の説明不足をなくすこと」を強調しました。たとえば西村京太郎さんの推理小説は何故ウケたのか?と質問しました。

「アリバイ崩しが面白いからでしょ?」受講生のひとりが言いました。
「そうですね、アリバイ崩しの小説というのは時刻表だけを見ていればいいと思いますか?」
「どういうことですか?」
「時刻表だけでも組み合わせれば小説は書けるでしょうが、その情報だけで小説を書いた場合、どうなりますか?」
「うーん、わかりません」
「時刻表の狭小な世界だけの味気ないお話になってしまうんです。実際にその時刻表の土地に出かけないと小説中に旅情感が出ないんです。西村京太郎の小説が人気があるのは、殺人が行なわれる舞台の・・・つまり土地ですが、その土地の旅情感が出ないんです」
「実際に時刻表の場所まで出かけないとダメって事ですか?」
「そうです。たとえば時刻表の舞台に行ったことがないと情景が描けないでしょ? 地図や現地の観光案内の写真だけ見ても正確に表現できないし、現地の空気感もわからないでしょ?」
「それに、観光案内が古いものだったら間違いを書くことになりますもんね」
「でしょ?」
「ですから先ほど言った“コメ不足”だって、メディアやコメを売っている店舗の言っていることは本当かどうかわからない。店頭だけを見ても分からないんですよ」
「店頭は、推理小説の時刻表みたいなものですね」
「おお、よくわかりましたね。そうなんですよ店頭だけ見ても真実に辿り着くことはできないんですね。この国は、というかどこの国の政府も同じですが、国民がバカだと思っているから平気でウソをつくんです。実際に現場を見てみないと真実が見えないんです」

ってなことをお話ししながら実際に課題文章の講評などで文章講座は終了です。

「シニアのためのAI講座」

文章講座に続けてAI講座です。受講生はふたりしかいません。彼女たちに熱望されて仕方なくやっているのです。

準備をしようと机を移動したりしているときにスクールの事務員さんが連絡メモを持って来て「先生、●●さんは仕事があるから今日はお休みしますということです」と言います。

あれほどに積極的だった●●さんが欠席とは・・・うーん、嫌な予感・・・」と、AI教室の液晶ビュアーとパソコンをつないだりビュアーの投映調節をしたりしていると、どうも不安です。

事務室に行って「もうひとりの●●●さんは来ますかね?」と言うと、「あら、いつもなら早く来るのに姿が見えませんね。じゃあ連絡してみます」
「お願いします」
嫌な予感がしたので、確実に来るってことにならないと準備しても無駄なので、準備作業をやめて椅子に座って待っていると「先生、●●●さんは、今日授業があるのを忘れてたって、ごめんなさいって・・・」

ガーン!!!(*_*)

台風襲来かもしれなかったからパソコンもビュアーも完全防水加工して来たのに、あいつらは何を考えてるんだ!って怒るのはやめて帰宅準備をします。

「先生さ、来年の夏にさ、小学生向けの夏休みの宿題講座やりません?」
若い女性店長が話しかけてきました。

それから店長の身の上話とか何だかんだ雑談して帰宅の途につきました。

チックショー!!(゚Д゚)

やはり、真実は現地に行かなきゃわからんのですよ。

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