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「諦めない男」SISU/シス 不死身の男

配信で面白い映画を観ました。「SISU/シス 不死身の男」です。フィンランドの映画です。

内容ですが、第二次世界大戦の終戦間際のフィンランドのラップランドです。冒頭、主人公アータミ・コルピ(元特殊部隊隊員で不死身の男SISUと呼ばれる初老の男)が、荒野の川で金の粒を発見し、周辺の地面から金塊を掘り起こします。その金塊を持って愛犬ウッコ(羊のような可愛らしい小さな犬)を伴い、愛馬に乗って街に向かうのですが、その途中でフィンランドから撤退中の親衛隊大佐ブルーノ・ヘルドルフが率いるドイツの極悪兵士たちと戦うという単純なものです。ちなみにフィンランド・ラップランドにおける歴史的背景は以下のようなものです。

ラップランド戦争(ラップランドせんそう、フィンランド語: Lapin sota、スウェーデン語: Lapplandskriget、ドイツ語: Lapplandkrieg)は、1944年9月から1945年4月にかけて、フィンランドナチス・ドイツとの間で、主にフィンランド北中部のラップランドで行われた戦争。1944年9月19日に、フィンランドはソ連とモスクワ休戦協定を結んで、ソ連との継続戦争を終了させたが、この休戦協定には、フィンランド領内からドイツ軍を追放するか武装解除して抑留することを要求した条項があった。当初は、平和的であったラップランドのドイツ軍の撤退は、10月になり、トルニオで本格的なフィンランド軍とドイツ軍の戦闘が発生すると、以降、ドイツ軍は、徹底した焦土戦術を行いながら、ラップランドからノルウェー北部へ撤退した。この為、ラップランドの多くの街は灰燼に帰した。最後のドイツ軍兵士がフィンランド領を去ったのは、1945年4月である。

Wikipedia「ラップランド戦争」より

映画の公式サイトでは「複雑なストーリー必要性を感じない。その方が楽しいだろう?」(公式サイト 映画評論家・町山智浩さんのジャリマル・ヘランダー監督インタビュー)で語っているように単純だから何も考えずに鑑賞できて面白いというのは確かにありますね。

監督はスタローンの「ランボー」にインスパイアされたそうで、それは何となく理解できるのですが、ある意味で能天気なランボーよりは、フィンランドとしての歴史的背景があることから能天気には思えません。

僕が好きなのは「頭に突き刺さるナイフ」「地雷を投げつけ爆死」「爆弾で爆死」のシーンでしょうか。まあ、ご覧になればわかります。

大好きな戦車も登場しますが、残念ながらこの戦車はロシアのT-55のようです。映画や兵器に詳しい方が書いた記事を読んで、戦車の正体が判明しました。

ちなみにT-55は以下のような戦車です。

ソビエト連邦で開発された中戦車である。戦後第一世代の主力戦車とも分類される。史上最も生産台数が多い戦車といわれており、ほぼ同じ形状のT-54や、その中国ライセンス生産である59式戦車等も含めると、その数は10万輌を超えるといわれている。1958年に登場し、1970年代後半まで生産された。冷戦時代に他国へ供与・輸出された数も多く、未だに多くの国で使用されている)

Wikipedia「T-55」より

作品を観ていてグッときたのが、捕虜の女性が敵兵に向って、「SISUは不死身と言われるが、決して不死身ではない。ただ、決して諦めないのだ」と言うのに何故か感動したのです。

僕も絶対に諦めませ・・・んかな(笑)?


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