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湯島の夜「ショック・ド・フューチャー」

フランス映画「ショック・ド・フューチャー」を観ました。個人的な見解ですが、1970年代の後半に電子音楽機材を多用したテクノ、ディスコ、プログレッシブ、ニューウェーブ、インダストリアル・ノイズなどを大雑把に包含するエレクトロミュージックの夜明けの時代を描いた作品ですね。

期待して観ましたが、取り上げている素材は良いのですが、自信たっぷりに音楽を制作しているくせに、業界人のひとりだけにケナされて傷つくなんていう主役の女の子ばかりにスポットが当てられて、舞台で行なわれる芝居のように狭小な世界(その世界にいらっしゃる人たちには申し訳ありませんが)に大分辟易しました。

ただし、作品中に、懐かしのジュリー・ロンドンや、ベルギーのアクサク・マブール、アメリカンテクノのディーボなどに、僕の大好きなスロッピングリッスルなど(酷い老眼ゆえにエンディングの文字が見えないのです)この時代の音楽が取り上げられているのには好感が持てました。だから残念なんですね。これらのミュージシャンの時代背景が上手に描かれていれば良かったのにと思うのです。

で、あれ?もう終わっちゃうの?てな感じであっけなく映画は終わっちゃうのです。

女性とエレクトロミュージックというテーマならば、この女性が、この時代に活躍するまでを観たかったのですがね…。


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