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湯島の夜「アンテベラム」

まあまあ面白いスリラー映画(僕の考えるホラーではないな)を観ました。「アンテベラム」です。

舞台は南北戦争時代のアメリカと現代です(かな?)。

南北戦争はご存じのようにアメリカ合衆国(北軍)とアメリカ連合国(南軍)との戦争です。4年にわたる戦いの結果、北軍が勝利し、南軍は消滅。アメリカは統一国家として存続し、19世紀後半に工業化を軸とした大国として成長する基盤が築かれました。 

さて、その南北戦争時代。アメリカ南部の広大な綿花プランテーション(植民地支配をしていた国に輸出することを目的とした作物を栽培するために造成された大規模な農園。黒人が奴隷として使役された)の綿花畑で過酷な重労働を強いられている黒人女性エデンは、仲間とともに脱走計画を実行しようとしているのですが、なかなかうまくいきません。しかし、遂にその機会がやってきます。

一方の現代…黒人女性の人気作家ヴェロニカ。才女で、博士号を持つ社会学者としての顔も持っています。優しい夫と幼い娘と幸せな毎日を送っています。恵まれた人生ですね。しかし、ニューオーリンズでの講演会のあとに、女性の友人2人とディナーを楽しんだ直後、彼女は何者かに拉致されてしまうのです。

エデンとヴェロニカ…を演じる女優は同じ。二役ですね。まあ、これで何となく物語のトリック? が判明してしまうのです。

製作は「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサー、ショーン・マッキトリックなのですが、この2作とは意外性と恐怖感に乏しい感じです。

それでも主人公を陥れる白人女性の狂気と時代錯誤の幼児思想が恐ろしいです。


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