災害の多様性「石川県能登地方で最大震度6強(M6.5 深度12㎞)、長周期震動(階級3)も発生」
本日14時42分頃に石川県能登地方で最大深度6強(M6.5)の地震が発生しました。高層ビルに影響がある長周期震動(階級3)も発生し、遙か大阪まで影響が出た模様です。
ちなみに石川県志賀町には志賀原子力発電所があります。被害はないということですが、地震のたびに原発情報を報じられるのは危険な印象があります。日本のメディアは政府隷属ですから信用できるはずがありません。
さて、石川県は過去、震災の中心地になったことはないことから「2022年・災害が少ない県ランキングトップ10!」では7位になっています。しかし、その周辺では地震や津波などの被害が発生したことはあります。
石川県には「邑知潟断層帯」「森本・富樫断層帯」「砺波平野断層帯」といった活断層が金沢市の地下を走っているだけでなく、能登半島沖には活断層が集まっており、2007年には「能登半島沖地震」を引き起こしています。
能登半島の根元にあたる富山県側には「呉羽山(くれはやま)断層帯」が、存在しています。
「石川県の断層帯」
呉羽山断層帯(くれはやまだんそうたい)
富山平野南部の旧八尾町から呉羽丘陵に沿って富山市街をかすめ、富山湾に至る。全体が動いた場合にはM7.2ほどの地震が発生する可能性がある。能登半島の右根元の氷見市に至っている。
邑知潟断層帯(おうちがただんそうたい)
能登半島を南北に分ける地溝帯に沿って走る。能登半島の左根元を構成する羽咋市(はくいし)に至っている。9世紀以前に活動したと見られており、平均活動間隔は1200~1900年程度と見られる。
「栃波平野断層帯」
東部と西部に分れ、東部はM7.0、西部はM7.2程度の地震が発生する可能性がある。
「森本・富樫断層帯」
津幡町から旧鶴来町まで伸びている断層帯。金沢市の中心市街地を縦断している。全体が動いた場合にはM7.2程度の地震が発生する可能性がある。
「能登半島の地滑り」
能登半島は、新潟県上越地方と同様に第3紀層から構成される丘陵地帯が広がり、地滑り地帯が多く分布しています。第3紀層とは何でしょう?
weblio辞書には以下のような説明があります。
石川県のサイトを確認すると以下のような地質に関する記述がありました。
少し新潟県の地すべりに関する記事を見てみましょう。
第三紀層は、地質的に地下水が入ると滑りやすいのですね。
報道では、現地で災害研究をしている研究チームが、「地下深くから上昇した水などの流体が、地震を引き起こす断層面に入り込み、断層がすべりやすくなっている可能性がある。さらに大きな地震を起こす海底活断層の破壊につながる恐れもある」と話しています。
地震で断層にヒビが入って、そこに水が浸入すると、ズルリと滑ってしまうというのですね。断層を構成しているのはスメクタイトという粘土であり、粘土が滑りやすいというのは、昭和の昔に水たまりの泥で滑って転んだ経験がある年齢層の人なら誰でもわかることですね。ムツゴロウ漁などでも泥の上を板に乗って滑っているのを観たことがあると思いますが、要はアレです。粘土は滑りやすいんです。
僕は専門家ではないので、ネットや本で調べるしかないのです。上記の内容は、その結果です。今回の地震が、「断層帯の粘土に水が侵入して滑ったのが要因」と、僕は断定できません。これから専門家の皆さんがメディアで発生要因を詳しく語ってくれるでしょう。
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