夢の風景 8
僕が大学生の頃に住んでいたアパートは、群馬県伊勢崎市にあった家賃5000円のオンボロアパートでした。あの頃の記憶が夢にも現れます。
実際のアパートの階段は木製だったのですが、夢に現れるアパートの階段の素材については一切記憶はないのです。
夢に現れるアパートは山間の集落の中にあり、近くには新土津神社の分社である神社や銭湯などが建っています。
夢ですから、その建物群は大きな湖に浮かぶ島の中にあるのです。
湖には大小の島が浮かんでおり、昭和時代の古い百貨店や遊園地などが点在しています。これは以前書いた「深山都市」と同じです。島々への交通網は船や吊り橋が中心ですが、外からの交通は「特急列車“シンハニツ”」があるのです。
「シンハニツ」は夜行特急列車なので、午後5時からですが、昼間は同じ線路を集落の足として活用しています。
「シンハニツ」が、この深山都市から外へ出るには、福島県にある磐梯山と同じ標高1816メートルと最も高い「土津山(はにつやま)」を貫通した長いトンネルを抜けて・・・。
土津大滝から下界へと出るのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?