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カルチャースクールの落胆

木曜は地元のカルチャースクール講師の日でした。前回紹介させていただいたように3人で推理小説を書くという課題で、1週間しかないから一生懸命に3人の分をつなげて書き直したのに、何にも反響がないのです。

そればかりか「先生(僕のことw)、ストーカーで殺されるのは、ほとんど女性です。ストーカーに田中講師が勘違いされて殺害されるのは変です。しかも濡れ衣ですよ」という意見。なるほど・・・。本当は、そんなことはどうでもいいんですけどね。

今回は「文章力や感性の異なる3人が、同時に各章を分担してひとつの作品を書き上げるのは無理だ」ということを理解していただきたい実験であったとお話ししてもダメでしたね。挙げ句の果てに「やっぱり、ひとりでひとつの作品を書きたいです」なんて言うのよ・・・(´・ω・`)ガッカリでした。ま、しようがないですがね。

それでも、今回の(まとまらぬ)失敗で、何やら「文章をもっと書きたい」という気持ちに火は点いたようでした。失敗は成功の素ですからね。それにしても、受講生さんたちの反応が薄かったのは落胆しました。

しかし、文章力が向上する人というのはわかりますね。3人のうち2人は「情景描写力」が凄くついたんです。絵を描くように文章で情景の描写ができれば、他の部分なんてどうでもいい・・・とは言いませんが、やっぱり文章ってのは情景描写なんですよ。あくまでも僕個人の考えですけどね。

文章が美しいというのは、音読しても躓かずリズム感に富み、滑らかに読めるということも重要ですが、絵を描くように情景を描写することが重要なのです。文章が美しいと定評のある小説家の文章は、自然な情景描写がとても美しいのです。

伸びない人は、僕のようにつまらぬ意外性ばかりに囚われてしまいます。書いた本人は意外だと思うことも、実際には少しも意外ではないのです。意外な事象は、現実の世界の方に無限に転がっているからです。

次回のカルチャースクールの課題は「1週間分の仮想日記を書け」です。たとえば・・・。

9月1日(金曜):防災の日だが自分は災害対策なんて何もしていない。だって、いつ来るかわからない自然災害への対策なんて無駄だろう。夕食はY屋の牛丼(並つゆだく)だった。少ししょっぱいじゃん。オヤジから電話、相変わらずの小言に腹が立つ。
9月2日(土曜):今日は朝からひどい頭痛。風邪かもしれないから念のために風邪薬を飲んでアルバイトに向かう。バイトは8時から11時半まで。スーパーの品出しの仕事だが、意外に腰への負担が大きい。痛い。昼食はマックのチーズバーガーにナゲット。帰宅して昼寝、目が覚めたら真っ暗。慌ててコンビニに行く。夕食はカップラーメン(意外に美味かった)と野菜ジュース。

なんて感じです。今回の目的は「仮想日記を書かせて本当に日記の習慣をつけさせる」です。これまでたくさんの受講生を見てきましたが、誰も日記を書かないようです。メモもしません。ただただ、話を聞いているだけなんです。

だから、嘘っぱちの仮想日記を書くことを通じて、日頃から文章を書く習慣をつけさせたいのです。ヘタクソでもなんでもいいんです。とにかく毎日文章を書く習慣をつけさせたいのですね。

毎日文章を書いていれば上手になるということではありませんが、日頃から短文でも(メモが良いんですがね)書いていれば、文章を書くことに恐怖感を感じなくなると思うんです。今回は、それだけです。いや、本当は別な目的があるんですがね・・・(笑)。


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