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怪獣映画は、着ぐるみとミニチュア破壊を徹底せよ。ついでにアクション映画も本物を破壊せよ

流山まで出かけて「ゴジラVSコング」を観てきました。がっかりしました。前作の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は、内容が今ふたつ(笑)だったのですが、伊福部昭先生の名曲が素晴らしいアレンジで奏されていて、それだけでもう涙ものだったのに、今回は、伊福部なし(´・ω・`)ガッカリ

1962年に公開された名作「キングコング対ゴジラ」は、南方の島から拉致してきたコングが国内で暴れ、そこにゴジラが現れて何度か対戦し、最後は冨士の裾野から組んずほぐれつして熱海城を破壊して海中にドボン…引き分けってな単純な内容が良かったんですよ。

それなのに、怪獣を奴隷化して、人間を地球生物の頂点に立たせようとする悪の秘密結社「モナーク」がメカゴジラを作り、その闘争メカニズムをモンスター・ゼロ(前回やっつけられたキングギドラ)の図解骨を利用して構築する。一方でコングも、地球空洞説を実証するために北極点からセンター・オブ・ジ・アースに落下していく…という何が何だか意味不明な内容に終始し、無駄に人命は失われ、最終決戦が行なわれる香港で、ゴジラ、コング、メカゴジラが死闘を繰り広げるといったハチャメチャな内容。

内容もダメですが、怪獣のフルCGも僕は受けつけないのです。

僕個人の意見ですが、怪獣映画は昔ながらの「怪獣着ぐるみにミニチュア建造物の破壊」といったモノでないと満足できないのです。フルCGでは何でもできるし、わざわざお金をかけて遠くまでロケに行かなくても済む…しかし、これが映画を劣化させているのは間違いないのです。

おまけに怪獣デザインも、コング以外は、髑髏島で戦ったスカル・クローラーのように全て鋭角で先細りした気持ちの悪いシロモノ。肝心のゴジラだって巨大な蜥蜴のイメージで本当に気持ちが悪い。今さらだけれど日本製ゴジラも平成ゴジラ以降みんなダメ。「リアルな怪獣は怪獣じゃない」のですよ。前回のキング・オブ・モンスターズのモスラなんて、頭部があるかないかわからないほど小さくてさ、全然ダメですね。ちなみに僕は「キンゴジ」「モスゴジ」が大好き。

それでも前回は「伊福部音楽があったから受けいられた」けど、今度はダメですね。かっこばかりの馬鹿丸出しなアベンジャーズみたいなシリーズになるのは必至ですね。

今後は何も期待できないですね。

あ、忘れてた。小栗旬さんが可哀想。前回殉死した芹沢博士(渡辺謙)の息子役なのに、芹沢博士との関係についても説明がないばかりか、ギドラの頭蓋骨の中に作られたGANTZのような操縦室でメカゴジラを操縦しようとして白目をむいて死んじゃう?(死んでないかもしれない)少ない出番なのに、バカにされてるとしか思えない。


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