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永井荷風の大黒屋

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*写真は京成八幡駅前にあった割烹・大黒屋のかつ丼です。

昭和の文豪・永井荷風は、昭和34年の4月30日の朝に千葉県八幡の自宅にて吐血して亡くなっていました。当時の通いのお手伝いさんが発見したそうです。吐血した中にはご飯粒が混じっていました。家風の最後の食事は、前日に食べた京成八幡駅前の割烹・大黒屋のかつ丼でした。

僕は千葉県に住んでいますから、大黒屋のかつ丼は何度も食べたことがあります。嵐山光三郎さんは「大黒屋のかつ丼は不味い」と書いていますが、僕の貧乏舌は、美味しいと感じました。嵐山さんよりも数多く大黒屋のかつ丼を食べているのです。どちらの食舌が麻痺しているのかはわかりませんがね(笑)。

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大黒屋ではお銚子付きの「荷風セット」(当時1500円くらい)がありましたが、酒が飲めない僕は、いつも、かつ丼の単品(当時800円くらい)でした。残念ながら大黒屋は2017年6月末に閉店しているので、もうかつ丼も荷風セットも食べることが出来ません。僕が大黒屋に通った頃には荷風を知るお母さんも店に出ておられましたが、今もお元気でいらっしゃるのでしょうか? 


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