東京万景 目黒駅上大崎側から鷹美術アトリエ村跡地を目指したが辿り着けなかった

画像1 目黒の打ち合わせのついでに、若い頃に通った鷹美術アトリエ村の跡地を見に行こうと思った。数年前に何度か行ったことがあるので跡地が住宅になっているのはわかっている。
画像2 アトリエ村に行くには目黒駅を降りて白金方向に歩く。僕は表通り(目黒通り)を歩くのが嫌いで常に裏通りを歩いていた。
画像3 目黒駅前は、22歳の頃とは違うが、この裏通りはそれほど変わりはない。懐かしい空気感が心地よい。
画像4 この角が好きだった。男女が歩いてくる方向に歩けば五反田駅に出る。アトリエ村は曲がらない。まっすぐに歩く。
画像5 当時と同じ建物が残っていると涙腺が緩む。当時22歳の僕には目黒や白金は青春の街だったのだ。
画像6 それにしても上大崎側には寺が多く、道は急坂ばかり。寺は谷底に沿うように点在している。当時は鉛筆や絵筆ではなく、カメラでアトリエ村の画学生や、絵描きたちの写真を撮ったり、アトリエ村を抜け出して周辺の写真を撮りまくったものだ。
画像7 おっと、アトリエ村への道を間違った。道は行き止まりになっていた。多分、この道と平行に走る左右いずれかの道をなのだが・・・。僕が迷うと、行き止まりは必ず墓地だ。
画像8 そして、諦めた。暑いからだ。涼しけりゃ何キロでも歩く。今日は幾分涼しいが、まだまだ熱波は人を殺す。
画像9 白金台駅へ向って歩く。それにしても急坂だ。突然、僕の横を電動自転車が追い越してあの急坂をエッサホイサと登り切って姿を消した。
画像10 結局、鷹美術アトリエ村の跡地には辿り着けず、上大崎の道は迷路のようだ。
画像11 しかし、当時の画学生や絵描き仲間は、今、どうしているのだろう?
画像12 町を歩き回っても彼らの姿は見えないし、声も聞こえない。ただただ、僕は残された記憶に浸るだけだ。

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