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下手の横好き

好きこそものの上手なれ…という言葉があります。好きなことを続けていたら上手になると言う意味です。こういう人は少なからず才能があるのです。ところが好きなことを続けていても上手になれないという人もいます。こういう人は残念ながら才能がないのでしょう。

下手の横好き…という言葉もあります。才能がなくて下手なのにいつまでも続けているという意味です。ああ、僕のことです。

僕は子どもの頃から絵を描くことと文章を書くことが好きで、長じて、そういう仕事を選びんだものの「お前は絵が下手だなぁ。仕事にはならないから趣味にとどめておけ」「お前の文章は小学生以下だ。才能がないから他の仕事を選んだらどうだ?」と、言われるばかりでした。「畜生!」と頑張って続けていても少しも上達しませんでした。そのうちに面倒くさくなって「営業担当にしてくれ」と言ったら、即、企画営業担当にされてしまいました。企画営業という仕事は、人が嫌う仕事ですが、僕はこちらの方が合っていたようでした。

自分で言うのも何ですが、その出版社の中では独創的な(本当かなw)企画があたりました。さらに、仲間からは“人たらし”と言われるくらいに、僕は、ある種の人たち(悪い意味ではありません。僕にとっては神様です)からは好かれるようで、特に積極的に営業をしなくてもお金を出してくれるお客さんに恵まれました。

不景気になって、その営業もうまくいかなくなりました。僕の営業成績が良かった理由は、もしかしたら景気が良かったからだったかもしれません。出版社に勤務したのは37年ですが、そのうち10年くらいは営業の仕事をしていました。

記者歴が営業よりも長いので下手なくせに恥ずかしながらフリーライターと称するようになりました。文章を書くのは下手ですが、「出版社で怒られていた」経験から、人に文章を教えるのは上手だったようで、カルチャースクールの文章講師もやりました。でも、文章を書くことが仕事ではありません。

絵や文章は、こうしてSNSだけで楽しむようにしています。「下手なモノを見せられる」のは迷惑かと思いますが、下手の横好きな男の自慰行為だと思って我慢して下さい。あ、でも、自慰行為を見せられるのは僕も嫌だなぁ(笑)。

そういえば継続は力なり…って言葉もありましたね。自慰行為が力になったら…うへぇ(゚Д゚)

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