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災害の多様性「続:時間と記憶と教訓」

忘れていました。大事なことを・・・。僕こそが「情報に流され肝心なことを忘れてしまう人間」だったのですね。東日本大震災が発生日の約一ヶ月前に、日本から遠く離れたニュージーランドで大きな地震が発生していたことを忘れていました。「カンタベリー地震」です。東日本大震災と同じ13年の時間が経過しているのですが、まったく忘れていました。災害について記事を書くことが多いくせに、本当に申し訳ないと思っています。これからは毎年、カンタベリー地震についても書きたいと思います。

カンタベリー地震(カンタベリーじしん)は、2011年2月22日12時51分(現地時間)にニュージーランドカンタベリー地方で発生したモーメントマグニチュード(Mw)6.1の地震である。特に被害を受けた都市クライストチャーチの名を取って「クライストチャーチ地震」「リトルトン地震」、また単に「ニュージーランド地震(NZ地震)」と呼称される場合もある。

Wikipedia「カンタベリー地震」から

同地では語学学校が入ったCTVビルが崩壊し、日本人学生12人が死亡したことで、メディアが現地に殺到したのですが、その1ヶ月後に東日本大震災が発生したことからメディアは日本に帰国してしまったようです。これは先ほどまで放送されていた「日本テレビのザ!世界仰天ニュース」(2024年3月12日 午後9時~)で描かれておりました。ちなみに次回は「韓国梨泰院事故」のようです。テレビを見逃した方は、配信のTver(無料)かHulu(有料)で視聴できます。

毎年メディアは3月になると「3.11東日本大震災」特集をしますが、2月22日には「カンタベリー地震」の追悼イベントが行なわれているのに、こちらは報道されることがないような気がします。というか今まで僕が気がつかなかったのかもしれません。そうであれば、本当に申し訳ありません。

以下に概要をWikipedia「カンタベリー地震」から転載させていただきました。来年はきちんとした記事を書きますので、今回はお許しください。

「CTVビルの崩壊」

CTVビルは1988年に竣工した6階建て鉄筋コンクリート造りの商業ビルであった。2011年2月時点のテナントは(1階:地元のテレビ局、カンタベリーテレビが入居。2階もCTV、3機は空室で4階には語学学校が入っていた。5階には医療センターと臨床心理学者の仮事務所、6階半分のスペースにはカウンセリング機関が入居。半分は空室だった。
地震発生直後、北側のエレベーター棟を残して全層が水平に落下する形で倒壊し出火した。ビル内にいたCTV社員、語学学校の生徒・講師・社員、医療センターの患者・医師・看護師、カウンセラー、警察職員らが巻き込まれ115名が死亡、1か所における最大の被害を出した。この地震で日本人・中国人をはじめとした外国人の被害者が多かったのは、4階の語学学校が昼休み時間で多くの留学生が在室していたためである。CTVビルは2010年9月の地震で複数の亀裂が生じ、2010年末から始まった隣接ビルの解体工事の衝撃で亀裂が拡大していたことが明らかになっている。2011年2月28日、CTV会長が地震の前日に隣接建物解体工事の一環としてCTVビルの壁に穴が開けられていたと述べたことが明らかになった。2010年9月の地震の後、クライストチャーチ市が行った建物の外観調査の際、CTVビルに対して安全であることを示す「緑」の判定を下されていた。この調査は、国の指針に反し、緑の判定には建築技師が関わっておらず、市の担当職員だけで行われており、十分な調査が為されなかった。
2011年2月28日、クライストチャーチ市長と建設担当者は会見で、内部の損傷に関してはビル所有者の管轄であり、最終的な責任についても同様であると述べた[32][33]。市長はCTVビルの崩壊要因について、前年から大きな縦揺れを含んだ地震動を引き起こす地震が続いたことを指摘した。3月3日、ニュージーランドのジョン・キー首相は、CTVビルの崩壊について警察の捜査対象になる見込みであることを示した。また、独立した調査組織である王立委員会を設置し徹底調査をする方針を明らかにした。2012年2月9日、ニュージーランド建築住宅庁はカンタベリービルの崩壊要因が「激しい横揺れ」、「柱の弾力性と強度の欠如」、「耐震壁の非対称の配置」であり、さらに柱と耐震壁が建築された1986年当時の基準を満たしておらず、構造上の欠陥があったと発表した。2012年12月10日、ニュージーランド政府の独立機関であるカンタベリー地震王立委員会は調査結果を公表し、原因は不適切な設計と施工にあるとした。クライストチャーチ市のダルジール市長は、2020年2月にビル倒壊犠牲者の遺族と面会し(23日クライストチャーチ、25日東京、26日富山)、非公開で謝罪した。27日には公式に謝罪する動画と文書を発表した。

Wikipedia「カンタベリー地震」から転載

参考:当時の富山市長・森雅志氏 ニュージーランド地震への対応の不祥事

2011年ニュージーランド地震(カンタベリー地震)で、ニュージーランドで研修中だった市立の富山外国語専門学校の生徒ら23人が巻き込まれ12人が死亡したことについて、遺族が学校側の安全管理が不行き届きであったとして同校に提出した質問状に対し、「今回の語学研修は富山市主催でも学校の公式行事でもなく、生徒が自己責任で参加したものである」と述べ、「この間、失礼な文章で面会したいというお手紙が来たから、即断りました」などと発言した。遺族側は人格権を侵害され、名誉を傷つけられたと主張。亡くなった学生3名の遺族が2014年2月28日、森の発言で精神的苦痛を受けたとして、市を相手に慰謝料300万円を求める訴訟を富山地裁に起こした。2015年11月25日、富山地方裁判所は市の責任を認め慰謝料として60万円の支払いを命じた

Wikipedia「森雅志」より転載

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