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終始イライラしっぱなしの香港映画「ハード・ナイト」(2020年1月公開)

「ダイ・ハード2」「ロング・キス・グッドナイト」のレニー・ハーリン監督作品。同監督の奥さんとなったジーナ・ディビス主演のロング・キス・グッドナイトがもの凄く好きなので、期待して観ましたが、終始イライラしっぱなしで、結果もがっかりでした。エンターティメントとしても酷いモノです。

クリスマスイブの香港。監察医ニック(ニック・チョン)が助手のリン(ヤン・ズー)と夜勤中に、仮面を被って銃を持った3人が監察室に侵入して来ます。銃を突きつけて「銃撃されて死んだ女性の死体から弾を取り出せ」という不可解な命令をします。施設の電話線は遮断され、外部と連絡を取ることもできない。ニックは何度も脱出を試みますが、いずれも上手くいきません。もう、イライラしちゃう。それだけでなく、何の罪もない人たちが巻き添えを食って銃殺されてしまうのです。

結局、ふたりは助かりますが、巻き添えを食って死んだ人たちへの弔いの言葉もなく「メリー・クリスマス。香港で過ごす最後のクリスマスだな」と能天気な言葉で終わるのです。「お前ら、ふざけんじゃねえよ!」って怒り心頭でやんす。

人生50年時代から100年時代になった現代です。人が死ぬということは大変なことなのです。寿命や運命というのがありますから100年生きるとは言えませんが、とにかく大変な時間なのです。4人死んだら400年の人生が消えてしまうのです。

ですから人命を、映画やドラマや小説で軽々しく扱ってはいけませんよね。

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