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消雲堂綺談

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私は怪談奇談が好きで、身近な怪異を稚拙な文章にまとめております。
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2022年10月の記事一覧

会津に謂われがある怪僧・天海

会津に謂われがある怪僧・天海

過去を振り返る。2012年10月に投稿したブログ記事

江戸開府以降、宗教だけでなく朝廷の扱いにも口を出した僧がいます。天海です。彼は長寿であり、134歳まで生きたとか114歳、102歳、90歳までといろいろな説があるのですが、108歳というのが妥当な享年のようです。人生50年の時代に凄い長寿ですよね。家康、秀忠、家光の3代にわたって仕えたってんですから化物みたいなものです。第一、家康より年上なん

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葉隠綺譚

葉隠綺譚

2012年11月に投稿したブログ記事
「葉隠」原本現代語訳 山本常朝著(教育社新書)より

1「千住善右衛門の乱心」

鍋島綱茂(肥前佐賀藩の3代目藩主)の時代のこと。このとき参勤交代で綱成は江戸にいた。応対、お使い、お供などを勤めた者の中で、西二右衛門、深江六左衛門、納富九郎左衛門、石井源左衛門などが優秀だった。なかでも二右衛門は馬術の名手として名を馳せていた。しかもなかなかの洒落者であり、馬に

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「首斬り浅右衛門」2014/03/23

「首斬り浅右衛門」2014/03/23

2014年にブログに投稿したものです。当時、歴史読本「大江戸おもしろ役職事典」を参照したようです。

首斬り浅右衛門こと山田浅右衛門は、江戸の元禄年間(1688)から、なんと明治14年(1881)まで代々、死罪人の斬首役を担当していました。江戸時代には幕府職制上の役についてはいませんでした。「浪人」の身分であるものの”徳川家御佩刀御試御用役”を承る家柄でした。御用商人同様に”御用”を称していました

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「スカンジナビア号」2014/3/23

「スカンジナビア号」2014/3/23

2014年3月23日に投稿した僕のブログから…。

ウルトラマンAの「青春の星ふたりの星」の回で、沼津港に係留されていたフローティングホテル”スカンジナビア号”が出てきて驚いた。何度か書いているが、スカンジナビア号は僕たち夫婦の新婚旅行先なのである。

スカンジナビア号は1927年(昭和2年)にスウェーデンで建造(発注はノルウェー)されたステラ・ポラリス号(北極星の意)客船として使用されていたが、

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