位相

位相
フルレンジなら、音で判断するのではなく、乾電池をつないで目視確認するのが最も確実です。

電池のプラスをスピーカー端子のプラス、電池のマイナスをスピーカー端子のマイナスに接続して、コーン紙が前に出れば正相、後ろに引っ込めば逆相で確実に判定出来ます。

スーパーツイーターとの接続では波長が極めて短くなるので聴感で合わせるのでも良いですし、厳密に測定をして特性が良くなる極性を見極めるのもあります。

一応、製品としてはフルレンジもスーパーツイーターも振動板が前に出るか後ろに引っ込むかで、物理的にプラスとマイナスは存在しますが、実際には、スーパーツイーターのHPFで位相が回りますし、それはフルレンジでも同様で、高域特性が苦しい領域では位相が回っていますので、表面的な正しい接続でつなぐのが決して正解ではないことが多々あります。

表面的な正しい接続とは、例えばネットワークが1次の6dB/octの場合は正相接続が教科書では正解といったことです。

実際のスピーカーでこれをやると、ユニットの極性とは別に位相が関連し、理屈の上での正解が、結果として間違った特性や音の悪くなる方を選択していることもあるわけです。

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