私がリアリティ番組を好きな理由
先月末、テラスハウスに出演していた木村花さんの訃報を聞いたあと、しばらく頭から離れなかった。
私はただの一視聴者で、生前、彼女が誹謗中傷を受けていたことは知らなかった。
でも、テラスハウスという番組を楽しんで見ていたし、誹謗中傷のきっかけとなった事件を見て、花さんの言動について、友人と話したりもした。
少なからず、視聴者として番組への接点があった以上、自分が全くの部外者とも思えなかった。
そんなことを考えていた最中、5/31の #ヨブンのこと (元AKBたかみなと朝井リョウのラジオ番組) にて、朝井さん(テラハファン)が、"一視聴者として、自分も今回の件の原因の一端を担っていたのではないか。""リアリティ番組を好きな自分に対して、それでいいのかと思うようになった""自分はリアリティ番組の何を楽しんでいたんだろう、と考えるようになった"といった趣旨の話をしていて、私も今一度、自分がリアリティ番組を好きだった理由を考えてみようと思った。
私はリアリティ番組を見るのが昔から好きだった。
中学生、高校生の頃はあいのりにはまり、過去シーズンも遡って見ていた。
大学生になり、テラスハウスが始まって、初期の湘南編からほぼ全てのシーズンを見てきた。
他にもバチェラーなど、恋愛リアリティ番組がやっていれば興味を持って見ていた。
好きな理由のひとつは、自分の価値観に気付くことができるから。
こういう振る舞い方できる人好きだな、こういう言葉をかけられる人好きだな、あのメンバーのああいうとこ好きじゃないな、そういう発見を通して、自分がどういう言葉や行動を好意的に思うか、逆にどんな言葉や行動に不快感を覚えるか、気付くことができたと思う。
そして、見た感想を誰かと共有するのが楽しかったから。
女子/男子メンバーだったらあの子が1番好きだな〜とか、今回のあの人なくない?!とか、あの人かっこいいよね〜とか、あの子の振る舞い方良いよね、とか。
(ちなみに好きなメンバーは、湘南編のきたりえ、近藤あやちゃん、聖南さん、軽井沢編の
つーちゃん、東京編の香織ちゃん。
湘南編の翔くん、だいきくん、東京編の半さん、東京編の田渡りょうくんでした。)
美意識を高めることもできたと思う。
テラハに出てる人はタレントの卵が多いこともあって、ビジュアルが綺麗、美男美女。
自分がもしここで生活したら…と想像してはいたたまれなくなり、可愛くなろう、と思えたりもした。笑
それから、落ち込んでる時、何も考えたくないって時の現実逃避になってくれた。
リアリティ番組を見てる時間は、自分の人生から一時的に目を背けることができた。これはリアリティ番組に限らず、テレビ番組を見てる時、映画やドラマを見てる時、本を読んでる時と一緒だとは思うが。
と、書いてきて思うのは、やっぱり私はリアリティ番組が好きだな、と思うし、またテラスハウスが再開したら見るんだろうなと思う。(あまりに自分より若い世代が多くなってたりしたら遠ざかる可能性はあるけど…)
誹謗中傷コメントなんて自動的に削除されれば良いのに、本人に届かなきゃ良いのに。
テラスハウスが打ち切りになってしまったのはやはり残念に思う。