【雑記】寄席文字のこと

 ずっと欲しかった本が届きました。
 寄席文字家元、橘右近師匠の『寄席文字字典』。絶版のため古本屋でしか手に入らず、価格と状態でやっと納得できるものが見つかり、やっと手に入れることができました。

 私は2年前より寄席文字を習っていますが、寄席文字を初めて目にしたのはずっと昔の20年ほど前。学生の頃でした。

 当時読んでいた新聞に、寄席文字の記事があり、普通の習字とは違った筆文字に「素敵だな」とは思ったのですが、少しハードル高そうな習い事だったことや海外にも目を向けていた時期だったので、その時は記事だけを切り取って保管し、そのままとなっていました。

 ですがその後、2018年の年末、当時開催されていた「歌舞伎展」の催事チケットをたまたまいただいたので行った時に、展示されていた歌舞伎のポスターに書かれている文字を見て、ふと寄席文字のことを思い出し、帰って調べてみることにしたのです。

 その時に初めて、江戸文字と言われる字体の中にもいろいろな種類があり、寄席文字がその中のひとつということも知り、やっぱり寄席文字がいちばん素敵...!と思い、習うことができるのか調べ、今の教室に辿り着きました。

 歌舞伎展がなかったら思い出さなかったと思いますし、ご縁もあって始めてからもう2年。まだまだ難しいけれど、とても楽しくて、これからも続けていきたいお稽古事です。

【おまけ】
 入会して、ひたすら漢数字の”一”を練習していた頃。

ひたすら一

 習字の起筆と異なるため、筆の運び方がとても難しかったのを思い出しました。そして真っ直ぐ書こうと意気込みすぎて、だいぶ震えています。(笑)

 そして、今年の新年の課題『年賀状』で提出したもの。

画像2

 文字は縮小して貼り付けていただきましたが、初回よりは書けるようになってきた...のかな。これは自分でも気に入ったので、実際の年賀状でも使いました。

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