見出し画像

経営戦略理論の本に挑んだら、白目になったけど解像度が少し上がったよ、という話。


経営どころかマーケター0年生のアラフォーです。自己紹介書きながら、地図も持たずによくぞビジネスの世界を生きてきたものだと、いまさら震えます。


社内の経営戦略勉強会、通称「TPA」の第1回、課題図書は「グロービスMBA経営戦略」。いきなり骨太!


ずぶの初心者、本書では経営戦略理論の全体感を掴み、基本的な定石やフレームワークをトレースする、という目線で読み進めてみました。考察するとか、解釈するには全く至らない! とっつきにくいよ!ぜえぜえ。


経営戦略策定のプロセス順にポイントをなぞってみると、ざっとこんな感じ。


1)経営戦略の基礎的理解はマストだよ(古典的王道)
2)戦略策定のためのフレームワーク、まんま使えるよ(定石)
3)戦略実行のマネジメントはPDCAとKPIがポイントだよ(知ってるよね)
4)事業創出のあれこれ、最新の戦略論も忘れずに(どんでん返しあり)


1 → 4に進むにつれて時代が進み粒度が荒くなる一方で、戦略策定「理論」が薄まっていく感じ。どのフェーズにおいてもとにかく「抜け」「漏れ」なく「網羅」しながらケースと時代に沿って次々と繰り出される理論とフレームワークの進化と応酬に、途中、白目を何度剥いたことか! しかも、そこまで深追いしながら、必ずそれぞれの理論の最後に「留意」の注がある。「これだけでは戦略策定には至らない」と。(涙目)


最大の白目泡吹き事件はラストの9章。
「持続可能な競争優位の確立こそ戦略!」とさんざん謳い学んだ本の最後の章で「持続可能って無理じゃね?」「1社で勝たなくてよくね?」的な問いが始まったのです。…マジすか?ここから読み戻れば楽になったのに…。

いや、ともあれ。

読み進めると、経営、戦略の捉え方の解像度が上がっていくのがわかります。
経営って階層があるんだな。それぞれに戦略があるんだな。戦略って武器や薬みたいなものかもな。使えないと意味ないな。経営戦略の視点って内部と外部を考えがちだけど、実は組織のラーニング(文化)が大きな係数になってくるんじゃないかな。自分がやってる新規事業に当てはめたらどうかな。経営って終わりがないな。


地図も持たずにあたりめっぽう突進していた自分が地図を手に入れ、海図の引き方があることを知り、少なくとも偏西風があるから東廻りがいいね、と思うようになった。…内容も例えも拙くて哀しい。

1年経ったら、賢そうなマーケッター的noteになっていますように。

仲良くしようぜ、マーケティング!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?