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ダイエットの嘘その4「みんな遺伝で決まっている」

ZOE の主張の要約

食べて太りやすい人と太りにくい人がいるようだが、これは長い間遺伝によるものだと思われていた。

確かに肥満になりやすい遺伝子というのは科学的に特定されている。ただし、こういう遺伝子を持っているから必ず肥満になるということもない。遺伝子の20%くらいの影響しか受けない人もいれば、80%くらい影響を受ける人もいる。

スタンフォード大学の研究 (DIETFITS) で低脂肪のダイエットがいいのか低炭水化物のダイエットがいいのか調べる実験をしたところ、被験者の遺伝子の違いによってどちらのダイエットがいいかどうかは関連付けることができなかった。

食事の習慣や食べ物の嗜好は遺伝の影響は受けるが、決定的な要因ではない。遺伝は変えられなくても、何を食べるかは自分で変えられることである。

そして近年注目されはじめたのが腸内環境である。人の腸内で生きている微生物こそが食べたものの消化、食欲のコントロール、気分のコントロール、免疫の保持に大きな影響を及ぼすのである。

腸内環境は、たとえ一卵性双生児であっても、個人差が大きい。そして一卵性双生児であっても同じ食べたものに対する血糖値や血中脂肪の変化には差があることがわかっている。

つまり、食べたものに対する反応というのは、何をいつ食べるかにもよるし、腸内にどんな微生物がいるのかにもよるし、睡眠や運動のパターンにもよるし、遺伝というのはそれらの多くの要因の一つでしかない。

どの食べ物が自分のダイエットに適しているのかは、ZOE に貢げばなんかわかるはずだ💷

(誰も聞いてないけど)私の意見

世の中には遺伝子の検査をしてダイエットに役立てましょうというのがあります。私はそういうのには興味があるし、健康オタクの道楽としていつかやってみるかもしれません。ただし、遺伝はさまざまな要因の一つでしかないし、遺伝したものは自分の意志ではどうにもならないし、遺伝子があるからそれが必ず発現するとも限らないのだから、自分で変えられる可能性のあることに重点を置くという考え方は受け入れやすいです。

しかも ZOE が主張するように、肥満の原因が遺伝以外にたくさんあるのであれば、遺伝的な情報だけ入手できたところで大した結果も出せないだろうと予測します。

私がこの1年でなにか変えたいと思ったら、遺伝子の検査をするよりも、ZOE のプログラムにあるような食品に対する反応を調べる検査のほうが意味があると思います。

私は貢ぎました。頼みます😂

それにしてもここでも腸内環境が気分のコントロールとか言っているのは気になります。腸と精神の神秘の関係があるんですね😂


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