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高校生達を目覚めさせる授業とは(高知中央高校特別授業の感想と抱負)

先日、高知県にある高知中央高校で、アントレ(起業家)コースを専攻する学生に向けた授業をしてきました。

事前準備

初めての授業だったので勝手がわからず、Twitter(X)でご意見募集した結果をふまえて「マネーリテラシー」「多動力」「プレゼン力」について教えることに。

授業の内容は「50分授業×2時間」で、一時間目が「①プレゼン力」「②多動力」、二時間目が「③マネーリテラシー」です。BLOCKDESIGNの記事にもまとめて頂いたので、興味がある方はご覧ください。

経営者向けのセミナーと違い、元気いっぱいで一つのことに集中できる時間も比較的短い高校生に教えるのは難しい部分もありましたが、とても楽しかったです!

自己紹介の時は眠そうにしたり、ワークの時はおしゃべりが止まらなくなる生徒たちも、「自分の人生に関係ありそう」「この話を聞いておくと役に立ちそう」と感じる部分はしっかり授業を聞いてくれるので、みんなの反応をみながら授業することで、こちらもすごく勉強になりました。

高校生が目覚めるトピック

今回の授業で学んだ「高校生達が思わず耳を傾けてしまうトピック」を紹介します。

①プレゼン力

プレゼンに関する授業などは受けたことがないけれど、日ごろの生活で「プレゼン力」が必要な場面は沢山あるようで、「やりたいことを家族や友人に反対されてできなかったことない?」と問いかけると、興味を持って話を聞いてもらえました。

学生に向けて授業する際は、パワポの作り方やデザインの方法よりもまず、「プレゼン力を身につけることで、自分のやりたいことをきちんと伝えて、周りの人に協力してもらえる環境を作れる」ということを実感してもらうのがよいのかもしれません。

②多動力

アントレコースなので「イーロン・マスク」や「スティーブ・ジョブズ」の話に食いついてくれるかも…と期待していましたが、現実はそんなに甘くありません。「イーロン・マスク、スティーブ・ジョブズを知ってる人?」と聞いても手を挙げる学生はひとりもいませんでした。

しかし、多動力の活かし方には興味を持ってくれる学生も結構いて、失敗を恐れずに幅広い知識を身につけ、新しいことに挑戦し続ける「多動力」の重要性について何かを感じてくれた生徒もいたようです(普段多動を持て余している生徒もいたかもしれません)。

③マネーリテラシー

生徒たちが一番盛り上がっていたのが「マネーリテラシー」の授業でした。最初に「将来の夢」をみんなで紙に書き出した後「夢を叶えるために必要なお金の話」をする構成の授業だったのですが、将来の夢に「お金持ちになりたい」と書いている生徒も多く、普段から興味のある部分だったのかもしれません。

今回の授業では金融庁の教材を参考にして、基本的なお金の知識をお伝えしました。給与明細の読み方(額面と手取りの違い)、投資の基本的な考え方(分散・積立・長期)、お金の殖やし方(貯金・株式・債権)など、色々な項目があったのですが、真剣に話を聞いていたのがとても印象的でした。

授業をしてみた感想

今まで「しらき@パワポ図解」というアカウントで、パワポデザインの話を中心に発信していましたが、今回高校生向けの授業をしてみて「プレゼン力」や「マネーリテラシー」についてもお伝えすることで、子供達が将来自分の人生や未来を自分の力で切り拓くお手伝いができるんじゃないかと感じました。

現在私は、自分の子供の教育のためにシンガポールで生活しています。シンガポールに教育移住する人も多いのですが、特に語学やSTEAM教育といった分野では、教育環境が整っていると感じます。

慣れない環境で試行錯誤しながら、子供の教育について考えているところなのですが、これから自分の能力や経験をもっと溜めて、自分達だけでなく新しい時代を生きる日本の子供達のための教材を作れるようになればいいなと思いました。



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